カイシンノステミ

毎月100冊以上の漫画&小説を読みながら発達障害でわちゃわちゃしています

「脳科学×心理学」で自己肯定感を高める方法は「脳科学に知識ゼロ」でも納得の良本!

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発達障害の中でも、かなり重要度の高い問題の一つの「自己肯定感」!

今まで「自己肯定感を高めるって言っても、ワークとか色々ボヤっとしてるんだよなぁ」と、いまいちバシッと来るものがなかったのですが

「脳の神経回路をつくり変えて心を新しくする」という魅力的なキャッチコピーの本が出版されているじゃないですか!

 

脳の仕組みで事実ベースに説明されたらさ。

これ自己肯定感バッチリ上がりそうじゃない?

 

 というわけで、今回は友人に教えていただいたこちらの本のご紹介!

 「脳科学×心理学」で自己肯定感を高める方法でございます!

『「脳科学×心理学」で自己肯定感を高める方法』

Amazon 「脳科学×心理学」で自己肯定感を高める方法

いつも不安、他人に振り回される、自分なんて…が即解決!

カリスマ心理カウンセラーが、自己肯定感が低く、うつ病だった自分に実践した脳科学からの極意。
過去を癒すのではなく、脳の構造を変えて心を新しくつくる画期的な方法
引用:Amazon 「脳科学×心理学」で自己肯定感を高める方法

『「脳科学×心理学」で自己肯定感を高める方法』のワークは数も豊富ですごく良いと思う

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ちょっと本題の「脳科学×心理学」からは離れた話題になりますが

『「脳科学×心理学」で自己肯定感を高める方法』とにかくワークが豊富!

自己肯定感についての取っ掛かりの本としては「敏感すぎるあなたが7日間で自己肯定感をあげる方法」の次に良いかもしれませんね。

 

ざっと本の中で紹介されているワークを列挙すると

  1. 【心を書き換えるステップ1】無意識の"思い込み"に気づく4つの質問
  2. 【心を書き換えるステップ2】マイナスの思い込みをプラスに変える法
  3. 【心を書き換えるステップ3】「未来タイムマシーン」でプラス思考を強化する
  4. 蝶タッチセラピー / 不安解消に効くすぐに実践できる療法
  5. タッピングセラピー / "ツボ"トントンでトラウマ解消
  6. 感情解放のワーク / ため込んでいた"怒り"や"悲しみ"を手放したいとき
  7. 光のバリア法 / 敏感過ぎるあなたを守る
  8. 自己拡大法 / 圧倒的な自信が生まれる
  9. 自分をしっかり地球に固定する法 / もう、他人に振り回されない
  10. 他人との比較をやめる法 / 劣等感のネガティブスパイラルから抜け出そう
  11. 心の声をガラッと切り替える方法 / 落ち込んだ時にやってほしい
  12. 幸せをもたらす「魔法の口ぐせ公式」/ マイナス思考が一瞬でプラスに切り替わる
  13. 鏡ほめセラピー / 自分で自分を褒めてセルフイメージを上げる
  14. 人間関係の悩みの3分類法 / 気持ちがスーっと軽くなる
  15. 「助けて」というワーク / 人に頼るのが苦手なあなたのために
  16. 「出さない手紙を書く」法 / 苦しいときはこんなふうに気持ちを吐き出そう
  17. コピーロボット法 / 心も体も軽くなる
  18. 「神様の目線」のすすめ / これまで得られなかった気づきがもたらされる
  19. サシミの法則 / 人に嫌われたくなくて苦しむあなたがラクになる
  20. 黄色い椅子ワーク / どんな気持ちでも一瞬で明るく切り替わる
    ※右側の各コメントもすべて目次より引用

などなど、ぶっちゃけ書籍全体の内容の1/3以上はワークになっているという感じ。

でもこれだけ各場面・目的別にワークがあれば、自分にマッチする・探していたワークにも出会えると思いますし、内容も「かなり有名なワーク」が盛りだくさんなので安心できるのもグッド!

 

特に『【心を書き換えるステップ2】マイナスの思い込みをプラスに変える法』メチャンコ有名で『今マジで心が苦しくてヤバいです!』って人にホントオススメだから、是非バカにしないで丁寧にやってみてほしい。

「脳科学」については良くも悪くも"そこそこ"でコンパクト

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そして肝心の「脳科学×心理学」の部分なのですが
『脳科学に知識ゼロの人でも、納得して自己肯定感を上げるワークに取り組める良本』
になっていて、まずは手に取る一冊目としてはすごくいい良本だと思います。

ただ、「心理学に脳科学をちょい足し!」って感じが強いので

「マジで!?脳科学で自己肯定感にどう突っ込んだの!?」

って脳科学に興味津々で読んじゃうと肩透かしを食らっちゃうので要注意。

 

そもそも、作者の弥永さんご自身が心理カウンセラーなので脳科学に明るくないのは当たり前なんですけどね!(ご本人も書籍内でおっしゃてましたしね)

 

とは言っても、漠然と「気持ちを解放しましょう!」とかは言わずに
「シナプスっていうのがあって、ネガティブになるとコレがこーなってね」
ってかなーり丁寧に教えてくれるので、内容が頭にスッと入ってくるのは素晴らしい。

ワークに主に取り込まれていうのが

  • ビジュアライゼーション
  • 言霊
  • 催眠療法

って感じで、これらについて『脳科学的にはこういう効果があるって言われてますよー』って紹介をダイジェストにしてくれるので、この本から自己肯定感を学ぼうとする人なら、ちゃんと納得して自己肯定感のワークに取り込めると思う。

結局「自己肯定感が高い状態の説明」は怪しくなるのね

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これはマジで『自己肯定感』について説明する時の課題だと思うんだけど

「自己肯定感が高い状態」を説明する時ってマジで新興宗教かマルチ商法みたいになっちゃうよね!

言いたい事はわかるんだけどさ。

この本の言ってることも抜粋して字面だけみると結構ヤベーもん。

【自己肯定感が高い人の方が人生何かとうまくいく】

自己肯定感が低い人よりも、高い人の方が、人生がうまく回るようです。例えば次のようなことがあります。

  • 人生でよい人脈やチャンスに恵まれて、出世する
  • よき伴侶と出会って結婚し、円満な家庭が築ける
  • 起業して成功する

引用:「脳科学×心理学」で自己肯定感を高める方法 p60

 いや、後半はちょっと、ソレじゃあれだろう。

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アレみたいになっちゃうだろう。

 

やっぱり「自己肯定感が高い状態」を説明しようとすると、受け取る人によっては「うさんくせー!」って感じる内容になっちゃうんだよね。

言いたい事はわかるんだけど、やっぱりこういう「社会性」のところで相対的に説明しようとしちゃダメだよなぁ。

「自己肯定感の高い状態」を『財産』とか『所有物』で説明しようとすると、こういう認識のバグりが起き始めるんだよね。 

「自己肯定感が高い」という事は「自分の物差し」を手に入れること

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結局「自己肯定感が高いってどゆこと?」って言うのを説明しようとすると、どうしてもこういう風な抽象的な言葉になってしまって

『具体的に言うと、どういうこと?』ってさらに謎が深まっちゃうんですよね。

 さっき抜粋した以下のことも、自己肯定感が高まって「他人の物差し」による価値判断じゃなくて、「自分の物差し」で自分の価値判断ができるようになるから

  • 人生でよい人脈やチャンスに恵まれて、出世する
    ⇨自分が思う『良い人脈』や『チャンス』が明確になって『成長』できる
  • よき伴侶と出会って結婚し、円満な家庭が築ける
    ⇨世間体や自分の持つ思い込みを気にせずに『その人を愛せる』から、その結果『自分にとっての円満な家庭』が築ける
  • 起業して成功する
    ⇨自分のやりたい事に対して、周りの言動に振り回されず『自分の物差し』を使って追求して言った結果、『起業』をするかもしれないし『成功』するかもしれない

の『可能性が高くなる』ってだけの話なんですよね。

 

 『出世』や『結婚』『起業による成功』はただの『結果』なだけであって、別にそれを求めずとも豊かな人生が送れる『過程』を手にする事ができますよ。

っていうのが『自己肯定感が高くなる』って事だと思います。

 

個人的には、自己肯定感が高くなる事で起きる『結果』たちを『ステータス』みたいに読ませてしまうこの文章は危険な気がするので、この本を読んでみる方は是非ここだけは注意して読んでみてください。

『「脳科学×心理学」で自己肯定感を高める方法』まとめ

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 はい!などなどちょっと否定的っぽく感じる記事になっているかもしれませんが

この本自体は、さっきも言ったように

「自己肯定感を高める」には結構な良本だと思いますので、もし「買おうかなー」と思っている人は是非読んでみる事をお勧めします。 

 

今回の記事で私の言いたかった事は

  • 『「脳科学×心理学」で自己肯定感を高める方法』は『脳科学に知識ゼロの人でも、納得して自己肯定感を上げるワークに取り組める良本』です!
  • なので「自己肯定感が高いとこうなるよ!」っていうのに「うさんくさ!」と思わないでワークをちゃんと実践してみてください!
  • ワークがメチャンコ豊富で、自分には微妙かもなぁって思っても『自分にマッチしたワーク』は見つかると思うので諦めずにトライしてみてね!

という事でございました!

 

ちなみに、この本を読んで「なんか脳科学については物足りなかったなー!」って人はこちらの本を買ってみてはどうでしょう?

『「脳科学×心理学」で自己肯定感を高める方法』の中で紹介されていたのですが、ちょっとかなり良さげですよ。

私はさっきポチっちゃいましたけどね。

それでは!また!