カイシンノステミ

毎月100冊以上の漫画&小説を読みながら発達障害でわちゃわちゃしています

「夢中さ、きみに。」の余韻の凄まじさがヤバい。未読なら今すぐ買うべき【和山やま】

f:id:LMU:20191107181958j:plain
久しぶりに見つけてしまいました。

とんでもない漫画の登場ですよみなさま。

本日ご紹介するのは初の単行本ですでに4度目の重版というこちら! 

和山やま「夢中さ、きみに。」でございます。

ネタバレなしで記事を書いてますので、これから読む人も安心してご覧下さい。

和山やま「夢中さ、きみに。」あらすじ

Amazon 夢中さ、きみに。 (ビームコミックス)

気になる君はうしろの席に――。

古屋兎丸先生も夢中!?
「ずっとワヤマさんのツイッターやピクシブで漫画やイラスト拝見してました。実は隠れファンなんです! 古屋兎丸」

WEBなどで噂の作品たちが待望のコミックス化。
話題の作品「うしろの二階堂」は全ページ加筆修正のうえ、30ページ以上の描き下ろし続編を収録。
引用:Amazon 

二部構成で二度美味しい「夢中さ、きみに。」

f:id:LMU:20191107172748p:plain

この表紙でおわかりいただけると思うのですが

もう只者じゃないですよ。

「夢中さ、きみに。」は1話読み切りの短編が全部で8話収録されていて

  • かわいい人
  • 友達になってくれませんか
  • 描く派
  • 走れ山田!
  • うしろの二階堂
  • おまけの二階堂
  • 怒りの授業編
  • 恐怖の修学旅行編

という、タイトルだけでもビビっとくる人は来ちゃうんじゃなかろうか。
(走れ山田!って村上龍の『走れ! タカハシ』を思い出しちゃうよね)

 

そして緑と青で色分けしましたが、「夢中さ、きみに。」は前半後半で物語の毛並みが違っていて、

  • 前半:林くんの周りの登場人物がそれぞれ主役の短編4話
  • 後半:陰気で怪しい二階堂くんと目高くんのお話

と、後半は連作になっています。

これがね、ただ連作と短編だけの違いじゃなくて絵のタッチも全然違うのよ。

前半はこういう感じで

後半はこんなタッチ。

この違いが前半はより余韻を強く感じさせるし、後半はキャッチーに優しく笑えるし、

マジで素晴らしいのよ。

いやマジで1冊で二度美味しいから、本当みんな読んでみて。

「夢中さ、きみに。」読後の余韻の凄まじさがキレッキレ

f:id:LMU:20191107172355p:plain

そして私が大プッシュしたいのはコイツですよ。

前半の「林くんの周りの登場人物がそれぞれ主役の短編4話」でございます。

この漫画を知ったきっかけは和山やま氏のツイートをたまたま見かけただけなのですが 

そのまま本屋に買いに行くくらい最高だったのよ。

ちょっとこれ見てみてよ。

このツイートから2話目の「友達になってくれませんか」まるまる読めるんだけど

グッとくる人しか来ないかもしれないけどさ。

ヤバない?こんなの描いちゃうの。

f:id:LMU:20191107172400p:plain

前半に収録されている

  • かわいい人
  • 友達になってくれませんか
  • 描く派
  • 走れ山田!

の4話はどれを取っても本当に素晴らしいの一言。

 

大きなオチもないっちゃないし何かか大きく動くストーリーでもないんですが
物語の終わりに流れる「こっちの人生のどっか手の届かないところをくすぐる感じ」が最高にたまらないんだって。

 

なんにも答えは出てないし、これからってところで話は終わっていくんですけどね。

初期の松本大洋とか大友克洋の空気感を優しくしたようなこの雰囲気はもうさ。

 

好きな人にはたまりませんがな。 

 

個人的には

  • 友達になってくれませんか
  • 描く派

この2つが大好きで大好きでたまりません。

ネタバレしないように詳細は書けないのですが

「描く派」は最後に林くんが描く絵もそれにつながる伏線も素晴らしくて、読後の余韻がじわーんと広がるあの感覚は最高よ。

私が出会うのが遅すぎたのが悪いのですが
出版された8月に出会っていたら間違いなく月間トップ3には食い込むほど面白いので、未読の方はぜひ手に取ってみてくださいませ。

いやぁこれから和山やまの新刊は必買ですな。

「夢中さ、きみに。」の余韻の凄まじさがヤバい。未読なら今すぐ買うべき【和山やま】まとめ

f:id:LMU:20191107181958j:plain

というわけで今回は「夢中さ、きみに。」をご紹介させていただきました。

ぶっちゃけ、ツイッターで和山やま氏のアカウントを遡っていけば「夢中さ、きみに。」に収録されている話が全話読めてしまいそうな気もしますが

f:id:LMU:20191107180053j:plain

やっぱりこの表紙は欲しいよ。

私はマンガは電子書籍でも全然構わず買うし読むのですが、自分の中で「紙媒体で読むべきもの」とそうじゃないものが分かれてまして。

「夢中さ、きみに。」は断然、紙で読むほうがいいね。

なんつーか、この漫画は紙のほうが生々しくていいよ。

皆様も気になった方はぜひどこかで手に取ってみてくださいませ。

それでは!また!