カイシンノステミ

毎月100冊以上の漫画&小説を読みながら発達障害でわちゃわちゃしています

【ジブンガタリズ】発達障害1年目で"勉強したコト"と"役に立たなかった理由"【2016】

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さてさて、前回は2015-2016年の私の物語的な部分をお話ししましたが

今回は前回お話した「発達障害だと知って1年目の私」がですね。

2016年に取り組んだ発達障害に対しての

実働的な部分をお話ししたいと思います。 

 

でもまぁアレですよ。

本当に何も役に立たなかったんだけどね!

 

【すぐ辞めちゃう】役に立ったことは極わずか!

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前回の記事でも言ったけども

ぶっちゃけ最初の年はかなり受け身な精神で勉強したりしてたので

身になったことは本当にちょっとしかありませんでした。

 

だけんども、一応今でも続けていることもあるので

今回の記事で「良かったこと」「上手くいかなかったこと」

全部含めてご報告していけたらなと。

 

というわけで、発達障害を初めて知って

私が最初の年に勉強&やったことはこんな感じ!

 

【発達障害1年目】私が最初の年に勉強&やったこと

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  1. とにかくネットで「発達障害のライフハック」を調べてみた
  2. 発達障害に役立ちそうな本を読んだ
  3. 薬を飲むのにものすごく抵抗があった
  4. マインドフルネスに取り組んでみた
  5. 職場に発達障害をカミングアウトした
  6. いろんな「普通の人」に話を聞いてみた 

 

さぁ、恒例の一つずつ反省も含めまして

解説していきまっしょうか!

 

①とにかくネットで「発達障害のライフハック」を調べてみた

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これ最初みんなやるよね?

 

とにかくスマホでもパソコンでも調べまくりました。 

  • 忘れ物をなくすにはどうしたら良いか?
  • 遅刻しないためにはどんな方法があるのか?
  • 仕事のうっかりミスはどうやったら解決するのか?

などなど、片っぱしから調べて実践してみましたね。

 

ツイッターの「発達障害でも上手に生きてる人」をフォローしたり

「発達障害でも大丈夫!」みたいなブログを読んだり

「私はこうして治りました!」っていうTIPSを集めたり。

 

いやぁ、全然上手くいかんね。

 

っていうのもさ、今思えばなんだけども

発達障害、とくにASD(アスペ)ってさ。

人に言われたことってできないのよね。

 

誰かのルールにそって何かをするのが超苦手な障害だしさ。

 

お仕事でもさ、マニュアル通りにやるってすごい苦手じゃない?

あれと一緒で、ネットとかで誰かが言ってる方法もさ。

結局はその人のマニュアルだから自分に取り入れるのが難しいのよ。

 

なんで発達障害は"マニュアル"や"ライフハック"を取り入れにくいのか?

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これはね、後でわかったことなんだけど

マニュアルとか人の「私はこれで成功した!」みたいな方法って

何かに対しての途中経過のことじゃない?

 

この途中経過が頑張れないのが発達障害なのよ。

 

図で描くとさ、例えばじゃぁ「忘れ物」だとしよう。

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これってさ、このA→B→Cの順番をさ

無意識でもなんでも思い描いていると思うんだけどもね。

 

このBの部分が様々な発達障害に役立つライフハックだったりするんだけど

ここが発達障害で困ってる人は上手くいかないわけだよね。

 

これはね、発達障害はもうできないの。

 

なんでかって言うとさ。

これを頑張ってやり遂げるためにはね。

脳みその「報酬系」ってところがすごい頑張ってくれなきゃダメなのさ。

 

この「報酬系」ってのが何をしてるところかってーと

Cの目標達成にはメンドくせぇBっていう途中経過の作業があるけども

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目標達成してぇからいっちょやってみっか!

ってやる気を起こさせてくれる場所なわけ。

 

 

んで、発達障害だとこのやる気が非常に起きにくいわけだけども

これは「だらしがない」とか「ダメ人間」とかではなくて

発達障害は「遅延報酬障害」っていう問題を抱えててね。

 

ざっくりどんな障害かってーと

「我慢すれば先にもっといいことがあるから!」って

「今は我慢だ!」て行動をする事が出来ないのよね。

 

この「遅延報酬障害」っていうのがなんで起きるかっつーと

「今は我慢だ!」ってやる気を出して行動を起こすには

ドーパミンってやつが脳みその中で必要でございまして。

 

発達障害はこの「ドーパミン」がそもそもめっちゃ少ないよね。

 

この件に関して詳しくはこっちの記事でも書いてるから見てほしんだけども

だもんで、いくら発達障害の人が忘れ物とかで困っててもね。

 

漠然と「普通の人にならなきゃ」とか

「仕事でミスとしないようにしなきゃ」って思って

いろいろ方法を試してもさ。

 

その行動を頑張るためのドーパミンが足りないから

やる気も持続しないから途中でやめちゃったり

義務感に追い込まれたりして、ちゃんと取り組めないワケなのよ。

 

じゃあどうしたらいいの?

ってのは他の記事でもいろいろ書いてるから

そちらのほうもお時間がございましたら読んでみてくださいませ。

 

そんなわけで、この時の私もさ。

いろいろ発達障害の対処法を調べてやってみたけども

役に立ったコトは本当に少なかったってわけでございます。

 

それでも1つだけ根付いた「メモ」の文化

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なんですがね。

この時に実践してみて1つだけ今でも続いてることがあって

メモだけは今でもずっとやっていますです。

 

これは2016年当時の写真なんだけども

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ダイソーなんかでこういう小さい袋を買ってさ。

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こんな感じで腰につけて常に持ち歩いていましたね。

そんで何かあったらとにかくメモ。

 

仕事中でもなんでも常に身につけて

仕事のことだろうが私生活のことだろうが

とにかくこの1冊のメモに全部書いてました。

 

だけどこれもさ、結局振り返るとね。

どこかのネットの記事で読んだ方法じゃなくてさ。

 

自分で「メモを忘れないためには!?」って

考えまくってやったことなのね。

 

だから、この年でネットで調べた発達障害の対処方法の中で

純粋にそのままで身になったことっていうのは

多分1個もないと思う。

 

②発達障害に役立ちそうな本を読んだ

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お次は読書ですね。

って言っても前回の記事でもお伝えした通り

自分からすすんで読んだ本は一個もないです。

 

全部相方に「読め!」って怒られて読んだ本ばかりなんだけども

一応何を読んだかをご報告しておきますと

こんな感じですかね。

 

ぶっちゃけこの年ではほっとんど役には立ってないけどな。

 

この「役に立たなかった理由」は最後にまとめて書くとして。

この本の中でも「読んでよかったなぁ」って思う本は

 

この3冊ですかね。

 

はっきり言って読んだ当時の2016年では

粉微塵も役には立ちませんでしたけども

今いろいろと思い返したり考えたりするのにすごく助けられてます。

 

なので、画像クリックでアマゾンに飛べるので

もし興味があったらこの自粛ムードの暇つぶしに読んでみてくださいまし。

 

③薬を飲むのにものすごく抵抗があった

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あと薬はこの年は一切飲んでません。

 っていうのも、病院で勧められのがストラテラなんですよね。

 

で、飲むのに抵抗を感じた理由は

「ストラテラを飲むと創作活動に影響が出る」って噂があってさ。

ネットの声を調べてみると

  • 創作のアイディアがつまらなくなる
  • 創作意欲が減る

とかそんなんばっか出てくるのよ。 

 

音楽活動してたらこんなん致命的じゃん?

 

あともう1つ言うと

純粋に費用が半端じゃねぇ。

 

自立支援の対象になってくれれば自己負担がだいぶ減るんだけどもね!

 

病院の先生にさ。

自立支援の申請をするまでに

2ヶ月くらい飲み続けなきゃダメって言われたんだよね。

 

たしか、1ヶ月の薬代が3-4万円くらいしたんじゃないかな。

 

そんなん貯金ゼロで浪費家の発達障害には払えません。

 

ってわけで、この年はお薬も服用せずに

ひたすらいろいろチャレンジしてた感じですに。

 

③マインドフルネスに取り組んでみた 

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実は、マンドフルネスを試してみたのも最初の年なんですね。

と言っても実際は2ヶ月くらいしか続かなかったと思うけど。

 

だた、この時に勉強したマインドフルネスは

こちらの本の中で紹介されてたものなんだけど

このマイフルは今でもマジの緊急事態のときにやってますね。

 

詳しいやり方はまだこのブログで書いてないけど

瞑想っていうより行動認知療法のアプローチのマイフルでさ。

マジで頭がアップアップになったときは応急処置的に落ち着くのよね。

 

そのうち機会があればこのマイフルのやりかたもどこかで書きたいけど

まぁこの年は2ヶ月だけ続けてやめちゃってます。

 

そんだけ最初の一年でやったことは何も身になってないんです。

 

④職場に発達障害をカミングアウトした

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あとは発達障害の本やネットのいう通りにしたがって

職場のいろいろな人にカミングアウトしまくりました。

 

基本的には上司と仲のいい同僚くらいだけども

それはまぁみんなこの記事のパターンの反応でございまして

コレもぶっちゃけそこまでの効果は無かったですね。

 

っていうのもさ。

いろんな本やネットでいう「カミングアウト」って

「周りからの理解を求める」が目的みたいに書かれてるじゃんね。

 

「カミングアウト」は『してもらう』だけじゃない

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本当に今でこそなんだけど、カミングアウトって

「周りからの理解を求める」だけじゃダメなのよね。

 

カミングアウトで大事なのは

  • 自分が発達障害で苦手なことがあって
  • その代わりにこういう得意な部分もあるから
  • 苦手なところをフォローしてもらいつつ
  • 得意な部分で私もフォローします!

っていうのを伝えることなんですよに。

 

これがこの年の私は全然わかっておらず

ひたすら「わかってちゃん」になっていたので

カミングアウトをタダしただけのおっさんになっていたと。

 

いやぁ、お恥ずかしい。

 

⑤いろんな「普通の人」に話を聞いてみた

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あとはひたすらに職場の人なんかの、いわゆる「普通の人」にですね。

「どうやって日常生活を送っているか」を聞きまくっていたんですが

 

今振り返るとコレが非常に良くなかったっぽいですな!

 

ってのもね。

これをやりまくることによって

「普通の人」っていう理想像をバキバキに作り上げちゃうんですよね。

 

そいでもって

自分自身に「普通じゃない人」ってレッテルを貼ってるもんだからさ。

自己肯定感が下がる下がる。

 

みんながしてることが「正解」

自分がしていることが「不正解」になっていくもんだから

自分自身を否定することしか残らなくなっちゃうんですよね。

 

そうなると「普通」に対する憧れも大きくなるし

自分をどんどん「普通」っていう型に押し込もうとして

自分の首を自分でゆっくりゆっくり締めていくわけでございます。

 

ただの「材料」としてお話を聞くのは大事だけども

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この時の私のお話を聞くスタンスは

「自分で考える材料を探す」んじゃなくて

「どうしたら普通になれるかの解決方法」を求めてしまってたんですよね。

 

こうなってしまうと

聞く話の全部が自分を締め付けるものにもなるし

「なんで普通になりたいのか」すら見失っちゃうわけで。

 

もう目的と手段がぐちゃぐちゃですわ。

 

でも、この時はもう必死でさ。

そんなこと気づく余裕すらない状態だったんですなぁ。

 

この時期にやったことが"役に立たなかった理由"について

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で、最後にちょっぴりだけね。

この時期にやったことについて振り返りつつ

「なんで役に立たなかったのか」をまとめてみますけども!

 

なんでこんなにいろいろなことが(っていっても大した数じゃないけど)

全然役に立つことが無かったかと言いますと

 

私がこの時期やったこと全部に対して

「これをやれば普通になれる・発達障害が改善される」っていう

問題解決の方法を探していたからだと思うんですよね。

 

  • Aをすれば忘れ物が減る!
  • Bをすれば遅刻もなくなる!

みたいに、発達障害の問題に直接効果がある何かを探してたっていうか。

 

  • 「なんで忘れ物が起きちゃうのか」
  • 「なんで遅刻をよくしてしまうのか」

みたいな問題を考える時に

「発達障害だから」で決めつけていたっていうか。

「発達障害だから」で思考停止してたと思うんですよ。

 

だから何かネットや本に書いてあることを試してみても

失敗したら「失敗する自分がダメなんだ!」みたいにさ。

失敗したことから何かを学ぶことが起きないわけで。

 

その方法がなんで失敗したかも良くわからないまま

次の「今度こそは成功する何か」を探し求めて

さらにまた失敗して、の繰り返し。

 

そんで今度は「失敗するダメな自分」を見るのが嫌になって

「失敗すること」自体が怖くなってきて

行動を起こす気もだんだんと無くなってくると。

 

この悪魔のループが起きてしまっていたので

この年にやったことは全く役に立つことが無かったんじゃないかと。

今振り返ると思うわけです。

 

【ジブンガタリズ】発達障害1年目で"勉強したコト"と"役に立たなかった理由"について【2016】まとめ

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はーい!

といわけで、今回の【ジブンガタリズ】は

2016年で私が発達障害で勉強したコトと

それが役に立たなかった理由を振り返ってみました!

 

まぁまぁ、この【ジブンガタリズ】はあくまでも

  • どういう流れで私が今の考え方になったのか
  • 今まで発達障害に対してどう取り組んできたか
  • 発達障害に向き合っていった事柄の順番

っていうのが伝わってくれればと思って書いているので

私以外の方は「私が全く役に立たなかったこと」でも

めっちゃくちゃ役に立つこともあると思いますからね!

 

ハゲには効果無かっただけで他の人にはあるかもしんないからさ!

 

その辺がちゃんと間違いなく伝わればいいなと思い

こんなにまたダラダラと長く記事を書かさせていただきました。

 

えー、果たしてこの記事が需要あるのかどうなのか。

 

そして今まで誰かとお話しした時に聞かれたような質問の

答えになっているのかもサッパリわかんなくなってきましたが

振り返って思い出すの大事っぽいからしばらくコレばっか書くわスンマソン。

 

マジで嫌なことっつーか

辛かったことって記憶の蓋がすごいのねー。

もう1週間忘れてたお弁当箱くらい開けたくないもんね。

 

だけんども、まぁこれ小説のこと考えるのにも大事っぽいからさ。

 

あと4記事とかで済まない気がしてきたけども

しばらくは【ジブンガタリズ】をお送りいたしますので

みなさま適当にお付き合いくださいませ。

 

あーん思ってた自分語りと違う!

って思っちゃってるそこのアナタ。

 

うん、だいじょうぶ。

私もなんか思ったのと違うコトになってる。

 

ほれでは!

またにてぃー!

 

前回のジブンガタリズはこちら!