【最初の一冊はコレ!】伏線回収と最後のドンデン返しがキレッキレのミステリ小説5冊!【読書のススメ】
「漫画は読むけど小説は読まないんだよねぇ〜」って人、結構いっぱいいますよね。
もう気持ちはビンビンわかります。
文字だけだし、絵もないし、読む時間もかかるし、
なにより何を読んでいいのかワカンねぇ。
でもですね、小説でしか感じれない快感も実はあるんです。
今日は「小説は苦手だなぁ」っていう人にもできるだけ読みやすい「この快感知ったら病み付きですよ」系どんでん返し小説を5冊ご紹介したいと思います!
基本的にはブックオフとかで捨値で売られてるような小説ばかりなので、気になった奴があれば騙されたと思って100円をドブに捨てたつもりで読んでみてください!
アリス殺し
大学院生・栗栖川亜理は、最近不思議の国に迷い込んだアリスの夢ばかり見ている。ある日ハンプティ・ダンプティが墜落死する夢を見た後大学に行ってみると、玉子という綽名の男が屋上から転げ落ちていた。
次に見た夢の中でグリフォンが生牡蠣で窒息死すると、現実でも牡蠣を食べた教授が急死。
そして不思議の国では、三月兎と頭のおかしい帽子屋が犯人捜しに乗り出していたが、なんとアリスが最重要容疑者に……。
悪夢的メルヘンが彩る驚愕の本格ミステリ!
引用:Amazon
夢の中の殺人事件が現実世界とリンクしながら、不思議の国のアリスの世界を舞台に物語が進んでいくSFミステリ。
「世界でシリーズ累計30万部突破! 悪夢×メルヘン×ミステリ」
っていう触れ込みの通り、世界観がまず魅力的なのですぐに物語にのめりこめるのも入門編にグッド!
さらに、書き方もセリフのやりとりで進んでいくのが多く、2ちゃん(5ちゃん)のまとめで「SS(ショートショート)」とかを読んでる人ならサクッと違和感なく読めちゃうので、普段小説を読んでいない人の最初の一本にはすごくいいと思う。
小説自体の長さもそこまでなく、比較的サクッと読めるのもオススメポイント。
不思議のアリスとかメルヘン好きの人にはたまらないストーリーなのですが、作者の人が元々ホラー小説の人なのでちょっとグロい描写もあり、そこだけ注意が必要かな。
とはいえ「いや〜んアタシお魚とかさばけな〜い」とかいうタピオカしか飲まない人じゃなけりゃまず大丈夫だと思います。
リバース
深瀬和久は平凡なサラリーマン。唯一の趣味は、美味しいコーヒーを淹れる事だ。そんな深瀬が自宅以外でリラックスできる場所といえば、自宅近所にあるクローバーコーヒーだった。
ある日、深瀬はそこで、越智美穂子という女性と出会う。その後何度か店で会ううちに、付き合うようになる。
淡々とした日々が急に華やぎはじめ、未来のことも考え始めた矢先、美穂子にある告発文が届く。
そこには「深瀬和久は人殺しだ」と書かれていた――。
引用:Amazon
コーヒーと共に主人公の過去に起きた事件についての真相が、一枚の告発文と共に明らかになっていく青春ミステリ。
こちらはさっきの「アリス殺し」と打って変わって一切のグロ描写もなく、大学時代の友人の死の真相を追っていく、ノスタルジー感も溢れる名作。
長さもそんな長くないのでサクッと読めるし、文体も小説小説してないからスッと入ってくるのも最初の1冊にはかなりオススメ。
この小説の最大の山場はラスト1ページなので、このへんで小説の「ラストのスペシャルパンチ」の魅力を感じてもらえることと思います。
とにかく最後の1ページの「マジカヨマジカヨマジカヨ」で鳥肌ぐわわわーは是非体験してほしい。
2017年にドラマ化もしてたらしいのですが、そっちは原作の最後の後にドラマオリジナルの1話があるみたいね。
ハサミ男
美少女を殺害し、研ぎあげたハサミを首に突き立てる猟奇殺人犯「ハサミ男」。
3番目の犠牲者を決め、綿密に調べ上げるが、自分の手口を真似て殺された彼女の死体を発見する羽目に陥る。
自分以外の人間に、何故彼女を殺す必要があるのか。
「ハサミ男」は調査をはじめる。
精緻にして大胆な長編ミステリの傑作!
引用:Amazon
これこそ「小説じゃなきゃできない」作品ですよ。
さらっと「え?そんなコトひとっことも言ってませんでしたけど何か?」ばりに出してくるドンデン返しはマジで最高。
マンガでも映画でもドラマでも絶対できないよこのストーリー。
ちょっと小説としてのボリュームは普通サイズくらいで、最初の一冊にすると「えー、こんなに読むのー・・・」ってなっちゃうかもしれないけど、その時間に見合う濃厚な衝撃をお約束します。
ドンデン返しといい最後の一言といい、無敵。
これ以上何も言わないので是非読んでほしい。
なんか頑張って映画化もされてましたが
できてませんでした。
十角館の殺人
十角形の奇妙な館が建つ孤島・角島を大学ミステリ研の7人が訪れた。館を建てた建築家・中村青司は、半年前に炎上した青屋敷で焼死したという。
やがて学生たちを襲う連続殺人。
ミステリ史上最大級の、驚愕の結末が読者を待ち受ける!
1987年の刊行以来、多くの読者に衝撃を与え続けた名作が新装改訂版で登場。
引用:Amazon
こちらもマンガ化も映像化できない名作。
初版の刊行から30年以上経つ「新本格ミステリ」の源流。
時代が1987年なので、今だったらちょっとアレなところもありますが
「孤島の十角形の奇妙な館」を舞台に、大学のミステリ研のメンバーが一人一人が殺されていくという「孤立したところで事件がワッショイ系」の非常にクラシカルなものなのですが、ミステリファンがみんな名作だというだけあって超面白い。
「何も知らないで、全て忘れてもう一度読んでみたい」と言っていた人もいますが、「確かに!」と唸りたくなる。
この作品はトリックも面白いけど、それよりも事件の真っ最中の館の中のミステリ研のメンバーのやりとりや、島の外から真相に迫る第2部隊の奮闘ぶりがとても面白い。
唯一の難点をいえば、最初の一冊にするにはボリュームが普通サイズでちょっと重いのと、登場人物の名前がアガサとかエラリイとかのアダ名でやりとりされるので、ちょっと人物関係が頭に入りづらいところですね。
小説慣れしてきてから読むのが100%楽しめていいと思いますが、とはいっても名作には変わりないので、読みたくなったら読んでみちゃってください。
何気にこいつはブックオフでも結構高値なので、その辺も要注意。
秘密
運命は、愛する人を二度奪っていく。
自動車部品メーカーで働く39歳の杉田平介は妻・直子と小学5年生の娘・藻奈美と暮らしていた。
長野の実家に行く妻と娘を乗せたスキーバスが崖から転落してしまう。
妻の葬儀の夜、意識を取り戻した娘の体に宿っていたのは、死んだはずの妻だった。
その日から杉田家の切なく奇妙な“秘密"の生活が始まった。
引用:Amazon
こちらはちょっと志向を変えて泣いちゃう系のドンデン返しもの。
バスの事故で亡くした奥さんの魂が娘の中に入っちゃって「私はお父さんなんですかそれとも旦那さんなんですか?」な作品。
今、映画「パラレルワールド・ラブストーリー」で話題の東野圭吾氏ですが
映画『パラレルワールド・ラブストーリー』予告篇 5月31日(金)全国ロードショー
個人的には「秘密」の方がエグかった。
もちろん「パラレルワールド・ラブストーリー」も超やばいんだけどさ。
(原作しか読んでないから映画がどうかは知らないけど)
ちょっとふざけて紹介したけど、地獄のように泣ける名作です。
最後のドンデン返し読み終わった後に小説の表紙をもう一度見てみ?
ゲロ吐くぞ。
こちらはドラマも
映画化もされているのですが、
まずは原作のドンデン返しを体験していただきたい。
ゲロ吐くぞ。
伏線回収と最後のドンデン返しがキレッキレのミステリ小説5冊! まとめ
はい、というわけで「小説って読んでみたいけどちょっとな〜」と少し苦手意識を持っている人にオススメの小説の醍醐味を味わえる5冊を紹介させていただきました。
確かに小説は時間もかかるし、合間時間で読むと「あれ?そう言えばコイツ誰だっけ?」と読み返しも必要になるときもありますが、その時間にお釣りがくるくらいの濃厚な魅力がマンガや映画とは別にあるので、是非ともトライしてみてください!
それでは!また!