【ADHDでも小説が書けるのか】125~140日目。頭の中を上手にアウトプットする方法って何?
はいはい、先週はおやすみしました「ゼロから始める発達ハゲの小説生活」ですが
ちょっと先週は小説を書いていたものの
うまく頭の中のことを文字にアウトプットできなくて悩んでおりまして、記事を書くどころじゃなかったのでございます。
だって、なんか書けないとイライラするんだもん。
ちゅーわけで、今回は頭の中を上手にアウトプットする方法を模索して、また練習と勉強の再開ですよまったく。
ゼロから始める発達ハゲの小説生活。
125~140日目の始まりでヤンス!
過去の記事はこちらにまとめてあるのでよかったらどうぞ!
合評会には間に合わんかったね
前回、応募しようかなぁと思っていた11月17日締め切りの「破滅派」の合評会ですが
間に合いませんでしたね。
間に合わなかった理由は「時間がなかった」とかじゃなくて
単純に書けなかっただけでございます。
ええ。
自分の頭の中が満足に小説にアウトプットできないのよ。
自分の頭の中が満足に小説にアウトプットできない
小説のプロットもできあがって書き始めたはいいけど
自分の頭の中のことが全然アウトプットしきれないのよ。
一個前までの小説は全然そんなこと考えないで、とりあえず「完成させていく」ことに重点を置いていたんだけど、ちょっと書きたいことがマジになってくるとさ。
やっぱりなんか、ちゃんとやりたいじゃない?
んで、悩んで文章をあーでもないこーでもないするんだけど、全然しっくりこない。
4日ほどウダウダしながら自分に足りないものを考えた結果。
どうやら私は「やりたいこと」に対する「できること」が少なすぎる疑惑が出てまいりました。
自分の頭の中を小説に落とし込むにはどうしたらいいか
毎度毎度なんだけどさ。
やっぱりスキルも知識も経験も足りなさ過ぎるよね。
お肉買ってきたー!って言っても調理法知らなかったらなんも作れないしさ。
つーわけで、今回私が感じた圧倒的に足りないことはこの2つ。
- レトリックが知識にも経験にもなさ過ぎる
- 自分の好きな文体の「好きな理由」がわかってない
ほい、それではひとつひとつ書いていきますわ。
レトリックを学んでみよう。
レトリックっていうとあれですね。
比喩とか隠喩とか直喩とか倒置法とか
効果的に文章を読ませるテクニックって言ったらいいんですかね。
私は「レトリックって新しい車?」っていうくらい無知な分野だったので、とにかくこの2冊を購入して早速勉強を開始。
保坂和志とか筒井康隆とかがさ
「小説を書くのに作法もテクニックも重要ではない」ってよく言うけど
重要ではなくても必須だと私は思うの。
ある程度は絶対必須で、そこからどれだけ駆使するかとかはあると思うけどさ。
ギター弾けないとまずはギター弾きになれないのと一緒で、最低限のギターの弾き方は勉強しないといけないよね。
というわけでこの2冊読んで終わりかどうかわからないけど
レトリックの勉強を始めますわ。
書写始めたい!けど悩んでいる。
やっぱり自分の好きな文体を理解するなら
書写が手取り早いだろ。
というわけで、こいつを購入。
何回か「レバレッジ・リーディング」で書写はしたことあるんだけどさ。
何がめんどくさいって書写したい本をずっと開いておくのがマジで面倒くさいのよ。
そんでダイソーでこういう「ブックホルダー」とかも売ってるから、買って試してみてもいたのね。
だけどこれだとさ。
本を挟んだ時に、棒が邪魔で字が見えなくてイライラするのさ。
だもんで、これは本腰入れて書写するぞってことで
偉そうなヤツを3,000円も払って買ってやることにしましたよ、えぇ。
……한글だけど良いでしょう。
ちゃんと本がホールドできて読めれば私はなんでも良いです!
早速設置してみると
……えーやん。
というわけで、これからは書写も本格的に始めてみようと思います。
問題点は
- 手書きとパソコンのどっちで書写をするのか
- いったいどの量を書写すればいいのか
などなど頭の中にホワホワ浮かんでいますが、とりあえずは走り出してから考えるべ。
この2週間で読んだ本のご紹介
と今回は記事のボリュームがちょっと多めなので、最後に読んだ本を報告していこうと思います。
そろそろ「千冊読むまで死ねま千」の方にも追加しなくちゃなぁ。
今回は小説も科学の本も良い感じで読めた気がしますぞ。
「〈わたし〉はどこにあるのか: ガザニガ脳科学講義」
Amazon 〈わたし〉はどこにあるのか: ガザニガ脳科学講義
この本はマジで超絶面白かった。
人間の「こころ」はいったいどこにあるのか。
脳みそ?心臓?それともシナプス?
ってことを決定論に沿いつつもロマン溢れる見解で胸を撃ってくる秀作でした。
スピノザとかアインシュタインとかの名前もガンガン出てくるけど
必要最低限で説明してくれるから難しくないし、ユーモアに富んだ語り口調でめちゃくちゃ読みやすい。
最後の結論で語られる「こころのありか」の考え方は小説にも生きるし、普通に生きてても知っておいて損はないと思う。
超オススメ。
「生命式」村田沙耶香
『コンビニ人間』で完全に撃ち抜かれた村田沙耶香氏の新刊。
「文学史上、最も危険な短編集」ってキャッチがついてる通り
- 生命式
- 素敵な素材
- 素晴らしい食卓
- 夏の夜の口付け
- 二人家族
- 大好きな星の時間
- ポチ
- 魔法のからだ
- かぜのこいびと
- パズル
- 街を食べる
- 孵化
と、全部で12編の短編が収録されています。
正直にいうと、灰色で表記した9話目まで読んでいた時は
「あららー、サブカルの人が好きそうだなぁ。なんか残念だなぁ」
って個人的に響くものがなく、「コンビニ人間」の時みたいなグっと刺してくる感じは今回はないのかなぁガッカリしていたのですが、最後の3話。
- パズル
- 街を食べる
- 孵化
この3つを読むためだけでも買った価値は大いにありました。
「コンビニ人間」の方向性を、グググっと狂気に振り切ったようなこの3編は圧巻。
読み終わった後にマジで「うぉお……」って唸っちゃう。
話題になってるっぽい『生命式』からの3編も悪くないんだけど、なんか設定が好きなひとが多いんだろうなぁって印象かなぁ。表紙もそっちにしてるしね。
いやでも、ラスト3つの心臓掴んでくる感じはちょっと別格。
総合的には大満足な一冊でした。
「刺繍する少女」小川洋子
私は多分小川洋子氏に会ったら泣き崩れて死にそうです。
マジで今本当に筒井康隆と2トップで大好きな作家さんです。
- 図鑑
- アリア
この2つがとにかく大好き過ぎる。
特に『アリア』に関しては筒井康隆の『夢の検閲官』以来のメガヒット。
本当に悔しいのは、自分が男で小川洋子氏みたいな女性の描写ができないっていうのと、その描写自体も100%は受け止められてないってこと。
自分の中で最高の作家さんです。
マジで愛してる。
「日本語のレトリック―文章表現の技法」瀬戸 賢一
「レトリックってなに?」っていうところから
「はぇ〜、レトリックてそんなんなんやねぇ」
ってレベルまでは一気に持ち上げてくれる良本。
この本のレビューで「これを読んだだけでレトリックが使えるようになる本ではありません!」ってあるけど、レトリックは経験値も知識も必要だから当たり前よね。
今月の文芸界で町田康氏も言ってたけど、自分の言葉になるまで馴染まないとなんにしても使えないしね。
30パターンのレトリックの形式をささっと教えてくれるので、「レトリックってなに?」って人はぜひ。
「自己肯定感が低い・傷つきやすい・人とうまくやれない それは、"愛着障害"のせいかもしれません。」
Amazon 自己肯定感が低い・傷つきやすい・人とうまくやれない それは、"愛着障害"のせいかもしれません。
「愛着障害」について勉強しようと思って読んでみましたが
小説書くのには全然読む必要ない本ですね。
「ふーん」にもなれないと思うので、まったく不必要。
「愛着障害 子ども時代を引きずる人々」岡田 尊司
こっちに関しては小説書きだったら読んでも良いかもしれない。
っていうのも、愛着障害に関して世界と日本の文豪の生い立ちを絡めて説明してくれるから、読みもの的に普通に面白かった。
- 太宰治
- 川端康成
- 中原中也
- 夏目漱石
- ルソー
- ヘミングウェイ
などなど、他にもいろんな文豪や政治家の生い立ちから愛着障害について理解を深められるので、興味がある人はぜひ。
ゼロから始める発達ハゲの小説生活 まとめ
はい、というわけでまた小説を書くためのお勉強というか、練習?が始まりました「ゼロから始める発達ハゲの小説生活」125~140日目でございます。
書写はやればいろいろ変わると思うんだよなぁ。
問題は手書きでやるかパソコンでやるか。
筒井康隆もパソコンに変えたら文体が変わったっていってたし、ピースの又吉さんも手書きをパソコンで打ち直してるらしいから手書きで始めてみようかなぁ。
そうするとこの机じゃなぁ……。
あああ!
とにかくできることを始めていきますわ!
それでは!また!