カイシンノステミ

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【予告編だけで死ねる】問題作「岬の兄妹」の魂揺さぶる「映画」の力に各業界の感想コメントがエグい【キャスト&監督紹介】

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この前ツイッターに流れてきてたフライヤー写真で「ナニコレ?!」と気にはなっていたのですが、今日のスマートニュースに上がっていた予告編で完全に感情がグチャグチャに持っていかれました。

コレは絶対に観た方がいいです。

平成最期の問題作・映画「岬の兄妹」でございます。

※公開初日に観てきました!舞台挨拶と感想をこちらの記事で紹介していますのでよかったらご覧ください!

映画「岬の兄妹」予告編とあらすじ


映画『岬の兄妹』コメント予告【2019年3月1日(金)全国公開】

また、真理子が居なくなった・・・

自閉症の妹のたびたびの失踪を心配し、探し回る兄の良夫だったが、今回は夜になっても帰ってはこない。
やっと帰ってきた妹だが、町の男に体を許し金銭を受け取っていたことを知り、妹をしかりつける。
しかし、罪の意識を持ちつつも互いの生活のため妹へ売春の斡旋をし始める兄。このような生活を続ける中、今まで理解のしようもなかった妹の本当の喜びや悲しみに触れ、戸惑う日々を送る。
そんな時、妹の心と身体にも変化が起き始めていた…。ふたりぼっちになった障碍を持つ兄妹が、犯罪に手を染めたことから人生が動きだす。

2019年、日本映画界に新たな衝撃、新たな伝説が生まれようとしている。

引用:映画『岬の兄妹』|2019年3月1日(金) 全国公開

とにかく「岬の兄妹」のことを知ってみて!

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この映画は、まだ観てない状態でも知れば知るほど期待が高まる映画になってまして

これでつまらなかったら詐欺だよ詐欺。

予告編をみてテンションが高まったところで、次は実際に各業界の「観た」方々のコメントをどうぞ!

「岬の兄妹」に各業界から賞賛のコメントが続々!

ポン・ジュノ(映画監督)

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出典:ポン・ジュノ : 抑えておきたい!映画監督 一覧 - NAVER まとめ

慎三、君はなんてイカれた映画監督だ!

力強く美しい、ここまで大胆な作品が生まれるとは…衝撃を受けたよ。

多くの論争を巻き起こす見事な傑作だ。おめでとう。

引用:『岬の兄妹』にポン・ジュノ、香川照之、尾崎世界観、池松壮亮らがコメント

ポン・ジュノ(韓国の映画監督。代表作『殺人の追憶』『グエムル-漢江の怪物』)

森直人(映画評論家)

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出典:森直人 - ライター : CINRA.NET

これを喰らったら、もうぬるいことはやってられない。

すべての日本映画がぶっ潰れてしまうかもしれない。

引用:『岬の兄妹』にポン・ジュノ、香川照之、尾崎世界観、池松壮亮らがコメント

ベストワンかも。今はこの映画のことばかり考えてしまう。

引用:森 直人 さんの『岬の兄妹』短評 - シネマトゥデイ

犬童一心(映画監督)

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出典:犬童一心の息子や妻の本名

神は、兄妹を試されている。何故そこまで試練を与えたもうのか?答えは、風に吹かれている。岬の突端を吹き抜ける風に。

期待のニューフェイス松浦祐也、和田光沙主演。名バイプレイヤー北山雅康を迎え、片山慎三監督が放つ、鮮烈のデビュー作!!

惹句師ふうに言うとこんな感じ。

ほんとパワフルな作品。見てね。

引用:『岬の兄妹』にポン・ジュノ、香川照之、尾崎世界観、池松壮亮らがコメント 

犬童一心(映画監督。代表作『ジョゼと虎と魚たち』『メゾン・ド・ヒミコ』『ゼロの焦点』)

山下敦弘(映画監督)

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出典:山下敦弘 独占インタビュー

『岬の兄妹』は噛みついて来る映画だ。

例えばノンフィクション、またはドキュメンタリーといった格式のある正当性に。あるいは我々の中にある偽善や倫理観に。

噛みつかれれば怒る人もいれば泣く人もいると思う。

自分はこの映画を観ながら笑ってしまいました。

そしてつくづく弱い人間だと気付かされました。

皆さんもこの映画を観て自分が何者かを知ってください。

引用:『岬の兄妹』にポン・ジュノ、香川照之、尾崎世界観、池松壮亮らがコメント

山下敦弘(映画監督。代表作『リンダ リンダ リンダ』『苦役列車』『山田孝之のカンヌ映画祭』)

白石和彌(映画監督)

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出典:白石和彌 - 映画.com

あらゆることを吹き飛ばす笑いと生命の躍動。クソみたいな世の中にクソを投げつけてでも必死に生きる兄妹の美しさよ。

松浦裕也と和田光沙を見ているだけで胸が焦げついた。

映画で出来る事はほんの少しかもしれないが、それでも投げつけたい。

世の中!この映画みろよ!

引用:『岬の兄妹』にポン・ジュノ、香川照之、尾崎世界観、池松壮亮らがコメント

白石和彌(映画監督。代表作『凶悪』『日本で一番悪い奴ら』)

香川照之(俳優)

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出典:香川照之 - 映画.com

暴力の行方、性的描写、観念の飛躍、全てが片山監督の根幹にあるポン・ジュノのカットの積み重ねを見ているようだ。

ラストの岬の終焉の仕方にも大いに頷いた。

処女作としては百点満点を付与する。

引用:『岬の兄妹』にポン・ジュノ、香川照之、尾崎世界観、池松壮亮らがコメント

香川照之(俳優。代表作『OUT』『ゆれる』『20世紀少年』)

佐々木俊尚(ジャーナリスト・TABI LABO」編集長)

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出典:明日の共同体 / 佐々木俊尚トークイベント

「正視できないほど恐ろしい設定の映画」とツイッターに書いたら、「こういう現実もあるんです!」といくつもリプライされた。

役者さんたちの凄い演技に圧倒される、リアリティあふれる力強く素晴らしい作品。

引用:『岬の兄妹』にポン・ジュノ、香川照之、尾崎世界観、池松壮亮らがコメント

佐々木俊尚(「TABI LABO」編集長)

本広克行(映画監督)

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出典:本広克行監督は「いろいろなジャンルの表現から刺激を受けること」

思わず目を背けたくなるような切実さが、美麗なカメラ・ワークによって丁寧に切り取られ、観る者の心を揺さぶる。

久し振りに「映画」の力を確認した!

引用:『岬の兄妹』にポン・ジュノ、香川照之、尾崎世界観、池松壮亮らがコメント

本広克行(映画監督。代表作『踊る大捜査線』アニメ『PSYCHO-PASS』)

田村裕(麒麟)

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出典:ライブドアニュース

いつ、誰の身に、どんな出来事が起こるかなんて誰にもわからない。

それでも命があって愛があって生まれた命はどんなに厳しい環境だろうと生きていくしかないんだと、猛烈に厳しいメッセージを感じた。

予定調和では終わり得ない、とんでもない作品だ。

引用:『岬の兄妹』にポン・ジュノ、香川照之、尾崎世界観、池松壮亮らがコメント

田村裕(麒麟)

池松壮亮(俳優)

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出典:『斬、』池松壮亮 単独インタビュー - シネマトゥデイ

強烈で繊細、ストイックに研ぎ澄まされた一切無駄のない映画。

切なく哀しいリアリズム。物語ることのその気迫に面食らった。

あの兄妹の生命力と幻想だけが岬の街の救いだった。

人間を好き過ぎる人間だけが到達する境地なのか、一作目にして凄まじい。

引用:『岬の兄妹』にポン・ジュノ、香川照之、尾崎世界観、池松壮亮らがコメント

池松壮亮(俳優。代表作『15歳の志願兵』『セトウツミ』)

高良健吾(俳優)

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出典:ライブドアニュース

正解がわからない。苦しかった。

ここまで曝け出すのかと、、

制御できないくらいの溢れ出るパワーがある作品。

観客の方と一緒に考えたい。

引用:『岬の兄妹』にポン・ジュノ、香川照之、尾崎世界観、池松壮亮らがコメント

高良健吾(俳優。代表作『ソラニン』『きみはいい子』 )

監督の片山慎三氏は「岬の兄妹」が初長編監督作!

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と、ハチャメチャに評判がいい「峠の兄妹」ですが、なんと監督の片山慎三氏は今回が初長編監督作とのこと。

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片山慎三監督は、今まで『母なる証明』や『苦役列車』などのジュノ監督作や山下敦弘監督作に助監督として携わってきており今回の「峠の兄妹」では脚本と編集も片山慎三氏自身で行い完成まで二年以上かけたといいます。

「韓国の鬼才」と言われるポン・ジュノ監督の元で研鑽してきただけあってというか、予告編を見ただけでわかるこの空気感の尖り方が素晴らしい。空の白み具合とか海の中のなんとも言えない光具合とかヤバくない?このシーンとか超綺麗。

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そして何と言っても私の心を撃ち抜いたのはもう主演のお二人。

調べてわかったんだけど、このお二人のこのキレキレっぷりは多分「峠の兄妹」以外ではなかなか見られないんですよ。悲しい事に。

「松浦さん、和田さんがこういう作品で報われていかないと、日本の映画に未来はないかと思う」

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こちらの対談で白石和彌監督はこうおっしゃっているのですが、もう予告編を見れば一目瞭然レベルでこのお二人のキレキレっぷりはビンビンに伝わってきます。

が、それと同時に出てくるのが「あれ?こんなすごい人いたっけか?」という疑問。

 

兄・道原良夫役の松浦祐也氏は2003年にデビューして以降、竹洞哲也監督作品の常連俳優らしいのですが、私が見つけられた松浦祐也氏の演技をしっかりと観れるのは去年公開された「船長さんのかわいい奥さん」くらい。


映画『船長さんのかわいい奥さん』予告編

 

妹・道原真理子役の和田光沙氏に関しては出演作の予告編を観まくったのですが、さすがというか女優さんというかなんというか、役によって顔が違いすぎてどこに出演してるのかもわからない始末。(申し訳ございまぬ!)

この映画の1分くらいのところで映るのですが


映画『しあわせ配達人・ユリ子』予告

こんなに顔が違ったら今まで見てても気づかないって。

ちなみに、オフではこんなに可愛らしい方でもあります。

そんなお二人ですが、もう一度観てくださいよ。


映画『岬の兄妹』特報予告【2019年3月1日(金)全国公開】

こんな事言ったらアレですけど

魂の熱量違い過ぎない?

 

片山監督は妹役の和田光沙氏の演技に関して

撮影初日に“手の動き”への要望を出しましたが、あとは撮影を進めながら細かい修正をかけました。

ある程度は任せて、アドリブもやっていただきましたし、参考資料としてドキュメンタリー『ちづる』を見てもらって研究してもらいました

引用:白石和彌監督、ほぼノーミス映画「岬の兄妹」が報われなければ「日本映画に未来はない」 : 映画ニュース - 映画.com

 とおっしゃってますが、それにしても熱量が尋常じゃないよ本当。予告編で泣きそうになるもん。

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引用:和田光沙 on Twitter

この二人の魂の熱演。

観るしかないでしょ。

私はいの一番で3/1の新宿バルト9に観に行きます。

そこにいるハゲはきっと私ですので、見つけたら後ろから頭ひっぱたいてやってください。

「岬の兄妹」は3月1日金曜日から全国公開!

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そして「岬の兄妹」の全国公開いよいよは3月1日金曜日から!

と言いつつも、東北地区・中国・四国地区・そして中部地区の一部では4/5に公開予定と、1ヶ月ほどさらに先!(細かい上映スケジュールはこちらからどうぞ↓)

ですが、なんか『“最速・最短”全国劇場公開プロジェクト』とかいうので続々上演劇場が追加されているようなので、ツイッターの『岬の兄妹』公式アカウントをフォローして最新情報をゲットしておきましょう!

 

ついでに監督も!

 

そしてそのままお兄さんの松浦祐也氏も!

 

勢いそのまま妹役の和田光沙氏も! 

いやぁ、マジで早く観てぇなぁ。

映画「岬の兄妹」まとめ

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というわけで、どの角度から見ても「観なくちゃ平成が終われない」「峠の兄妹」なんですが、ハッキリ言ってこの映画は商業映画ではありません。

ので、誰が見ても楽しめるような「ポップコーンムービー」では決してありませんし、古いアメリカのドラマみたいな家族が「お父さんアレ観よー!」って言って選んだら即死確定です。

テーマもテーマなだけに、観た人に中では「最低だ!」と声を荒げる人もいると思います。

ですが、こういうのが表現であり、映画なんじゃないかと思うんです。

思わず目を背けたくなるような切実さが、美麗なカメラ・ワークによって丁寧に切り取られ、観る者の心を揺さぶる。

久し振りに「映画」の力を確認した!

引用:『岬の兄妹』にポン・ジュノ、香川照之、尾崎世界観、池松壮亮らがコメント

ここまで調べてみて、この映画は作り手の方も演者の方も、関わる人全員でそれぞれの「映画」を1つにして作り上げられたモノなんだという事を強く感じました。

ので、まだ観てもいない状態ですが、一人でも多くの人に知ってもらえたら嬉しいなと思い、今回偉そうに記事を作らさせていただきました。

「冒険する!」

「冒険するか。」

引用:映画『岬の兄妹』

正直、私はもう予告編の中のこのセリフでノックアウトしてるので、劇場に行って観たら即死するのは確定なんですが、さんもぜひ、ほんの少しでも興味が出てきたら、「劇場に足を運ぶのはなぁ」と思っても「岬の兄妹」の動向を見守ってみてください。

そして、いつかお家で見れる時がきたら、その時でいいので手にとってみてください。

 

長ったらしく文章をここまで読んでいただきどうもありがとうございました。

まだ観てないので、あまり押し付けがましい事は言えませんが、この記事を読んで少しでも興味を持っていただけたら幸いです。

 

 

観た後で超よかったら死ぬほど押し付けがましい記事書いてやるけどな!

 

 

では!また!

misaki-kyoudai.jp