【正気と狂気】ライフル狩猟の「クマ撃ちの女」が狩猟漫画で群を抜いて面白いかもしれない
とんでもねぇタイトルだと思ったらしっかりとんでもなかったです。
「将棋さす獣」みたいなタイトルだよな本当。
というわけで、今回ご紹介するのは個人的に狩猟漫画の第1位に輝いたこちら!
「クマ撃ちの女」でございます!
ネタバレなしで記事を書いてますので、これから読む人も安心してご覧下さい。
「クマ撃ちの女」あらすじ
Amazon クマ撃ちの女 1 (BUNCH COMICS)
小坂チアキ、職業・兼業猟師。
彼女が狙うのは、“日本最強生物"エゾヒグマ――! !
北海道を舞台に描かれる、命がけの狩猟劇! !
引用:Amazon
うだつの上がらないライター男と「クマ撃ちの女」
とにかくクマを撃ちたくて撃ちたくてしょうがない主人公のチアキさん。
土だろうが穴だろうがフンだろうが、クマの情報が手に入るものには頭から突っ込んでいく。
そんなクマフリークの彼女ですが
実のところを言うと
まだクマをちゃんと撃ったことがない。
そんな彼女にうだつの上がらない男から取材のオファーが入る。
彼女の出した同行取材の条件は二つ。
「山では私の言うことを絶対聞く」「荷物を運ぶのを手伝う」
この二つの約束を交わして、いざ熊狩りへ出発である!
「クマ撃ちの女」 の執着と狂気とリアルな恐怖が面白い
狩猟漫画といえば最近だと 「山賊ダイアリー」や「罠ガール」なんかが有名ですが
「クマ撃ちの女」はその中でも物語としてはズバぬけて面白い!
というのも、多分「山賊ダイアリー」で扱うのは『罠』と『空気銃(散弾銃もあったっけ?)』で、「罠ガール」はその名のとおり『罠』。
ですが「クマ撃ちの女」はその中では珍しい『ライフル』での狩猟なんですね。
そのせいもあってか、人間的な部分を深堀するのがすっごい上手。
もちろん狩猟漫画ではお約束的な「解体シーン」や「狩猟あるあるマメ知識」、ジビエご飯のシーンもありますが、ほのぼの的な描写も日常的なほんわか感もありません。
「クマ撃ちの女」では、そんなことはどうでもいいのです。
熊狩りの同行取材の1日目を終えた日に、同行者がいるのに少々危険な状態にまで狩りを深追いしてしまったチアキさんは少しだけ考え
記者である伊東にはっきりと言い放ちます
ここからがこの漫画の超絶面白いところ。
この言葉は冗談でも何でもなくて、チアキさんの熊に関する執念は狂気じみたものがあり村の人にも
なんて言われちゃう始末。
そこまでして彼女はなぜ熊を追うのか?
その答えが、どんなに影を含んでいようが
「ただ撃ちたいから」という本能的なものであろうが
是非1巻の最終話である第8話を読んでいただきたい!
「熊を狩る為なら、あるものはなんでも使う」の時の、チアキさんの正気と狂気の葛藤と恐怖はマジで鳥肌もの。
2巻以降でどうなるかはまだまだわかりませんが、このまま順調に行くとすっげぇ作品になるかもしれなくて興奮が止まりませんでございます。
こちらで今11話まで無料で読めるので、興味のある人は是非読んでみてください。
本当は本で読んだ方が5倍くらい面白いけどな。
「クマ撃ちの女」まとめ
はい、というわけで今回「クマ撃ちの女」をご紹介させていただきましたが、正直表紙の印象の16倍は面白くてビビってしまいました。
この前に読んでた「回復術士のやり直し」とかいう漫画の内容を全部忘れてしまうくらい面白かった。本当それくらいパンチが効いてるのよ。
万人にオススメできる漫画ではないものの、刺さる人にはエグいほど刺さる漫画ですので少しでも興味があったら試し読みから始めてみてくださいませ!
それでは!また!