「青野くんに触りたいから死にたい」が好きなら「崖際のワルツ」を今すぐ買え
こんにちわ!ルムです。
ジャケットとタイトルにしびれて即買いしたら大当たり。
もう表紙から溢れるセンスが半端じゃない。
「青野くんに触りたいから死にたい」の椎名うみ氏の短編集「崖際のワルツ」でございます。
ネタバレなしで記事を書いてますので、これから読む人も安心してご覧下さい。
「崖際のワルツ」あらすじ
Amazon 崖際のワルツ 椎名うみ作品集 (アフタヌーンKC)
選考委員・萩尾望都氏が感嘆した、アフタヌーン新人賞「四季賞」受賞作。『ボインちゃん』教師と生徒。その埋めがたい溝をめぐる絶望と激高。『セーラー服を燃やして』華と律――ふたつの異なる才能が、舞台上で激突する。高校演劇青春活劇!!『崖際のワルツ』
引用 : Amazon
タイトルだけでもうやばい「崖際のワルツ」
とりあえず、表紙で何か感じたら即買いしたらいいよ。絶対損しないから。
「崖際のワルツ」は全部で3話の短編が収録されていて
- ボインちゃん
- セーラー服を燃やして
- 崖際のワルツ
というサブカル好きならヨダレが止まらない、心をくすぐられまくるタイトルが揃っています。そこの筒井康隆好き、君はすぐに買いなさい。特に「セーラー服を燃やして」なんかタイトルバックが入りも含めてめちゃくちゃかっこいい。
「ボインちゃん」では胸が大きくなってしまうことに戸惑う女子小学生の葛藤を。
「セーラー服を燃やして」では不登校になった中学生の言葉に出来ない心の衝動を。
「崖際のワルツ」では高校の演劇部の「ヤバい二人」と鼻つまみ者にされる少女たちのお芝居を「椎名うみ節」全開で描きます。
はっきり言ってハズレは1つもないです。
特に「崖際のワルツ」の中でするお芝居の「白雪姫」は素晴らしすぎる。恍惚と狂気の紙一重の表情の描き方とかもすごいんだけど、落とすところの魅せ方が独特すぎてバビる。
もう一度言います。
とりあえず、表紙で何か感じたら即買いしたらいいよ。絶対損しないから。
「崖際のワルツ」から「青野くん」まで一貫する「不器用な純情」
「青野くんに触りたいから死にたい」の記事で少し書きましたが
椎名うみ氏の描くのって「恐怖」と「切なさ」がすっごいと思ってたんだけど、これって「狂気」と「挫折」でもあったりして結局のところ「不器用な純情」なんだなーと「崖際のワルツ」を読んですごく実感。
この「不器用な純情」のアプローチの方法がめちゃくちゃ引き出しいっぱいあって、見え方が違うだけだったのね。
正直、 「青野くんに触りたいから死にたい」の4巻で「マジか!面白!」と思ってたんだけど、ちょっと得体の知れない感がものすごくてどういう風に期待をしていいのかもわからずじまいだったのですが、「崖際のワルツ」でもうバシッと決まりです。
めちゃくちゃ追っていくので超期待します椎名うみ様。
今年読んだ中でTop10には間違いなく食い込む名作でした。あざっす。
「崖際のワルツ」まとめ
はい。それでは 「崖際のワルツ」をまとめますと
- 「青野くんに触りたいから死にたい」が好きなら買い
- 表紙で何か感じたら買い。
- タイトルで何か感じたら買い。
こんな感じでございます。
とにかくビビっときたら買い。
メタモルフォーゼの縁側じゃないけど、こういうの話せる友人がマジで欲しいよー。だれかー。いないかーい。
あー、まいっか。
それでは!また!
あ、マンガファンの人は「ビベーラ」もぜひ試してみてね!