【発達障害】ADHDが「楽しい事」ばかりやるだけでドーパミン不足が解消されるのか?【不足か過剰か】
普段から発達障害(ADHD/ASD)に対して「楽しい事しようぜ!」と言っているこのブログですが、今日は「何でお前そんな楽しい事楽しい事言ってんの?バカなの?」という事について、理屈でもわかるように脳機能障害の話にも触れて紹介していこうと思います。
それに合わせて自己紹介も再度させていただこうと思うのですが、「そんなのいいよ!結論は?!」と言う人は全然スッ飛ばしていいので
「何で「楽しいか」を中心に考えるのかを理屈で説明しよう」
まで進んで下さいね(ヘイヘイヘイ!
それじゃいってみよう!
- 【飛ばしてイイよ!】自己紹介!私が発達障害を知ったのはオーバー30
- 「楽しい事」ばかりやるだけでドーパミン不足が解消される?
- 発達障害(ADHD)には3つの困った脳機能障害がある
- ADHDの脳機能障害と上手に付き合うためにはどうするか
- 過集中という過剰な「ドーパミンの大感謝祭」
- 3つの脳機能障害の内2つをカバーできる「ドーパミン」と「楽しい」
- 他の人から見た「辛い」でも本人が「楽しい」好きな事
- ADHDが「楽しい事」ばかりやるだけでドーパミン不足が解消されるのか?まとめ
【飛ばしてイイよ!】自己紹介!私が発達障害を知ったのはオーバー30
このブログで何度も書いていますが、私は30歳を超えてから自分の人との違いを指摘され、病院に行き検査を受け、自分がアスペルガーとADHDを持っていると知りました。
その後、3年に渡り他人を「カサンドラ症候群」に追い込んでしまったり、自分自身も発達障害の2次障害である鬱病や、アルコール依存症とすったもんだしつつ現在に至ります。
今はこのブログを去年の10月から開始して、楽しいことだけをしようと主にマンガ・発達障害・小説に関することを記事にしていますが、発達障害に関しては主に断食やアルコール依存症、鬱などを自分の体で実験してなんとか面白おかしく過ごしています。
『発達障害の2次障害』について私が経験した事などはこちらの記事で詳しく書いていますので、興味がございましたら読んでみてください。
【飛ばしてイイよ!】「発達障害」はみんな同じじゃない
発達障害は性格や性質に影響される部分が多く、症状や傾向なども様々で
ツイッターなどのSNSでポジティブにどんどん発信をしている人もいれば、ネガティブな発信をしてしまう人、定型 (普通の人)や発達障害関係なく噛み付くような発言をする人。
さらには何やら宗教家のようなことを言い始める「お…おぅ」な人。
それらの発信を見て
「私もちゃんとしなきゃ」
「そうだ、悪いのは周りの環境だ!」
と動き始める人や、逆に動けなくなってしまう人。
全員にある程度は共通の特徴はあるものの、同じアスペルガー、ADHD、ADD、LDでも全く同じ人はおらず、それぞれの人が意識的・無意識的に関係なくそれぞれのスタンスで発達障害に対して向き合っていると思います。
そんな中、言ってる事の軸をコロコロ変えてしまわないように、ここで私も後出しジャンケンをしないように自分のスタンスもここで書いておく事にします。
【飛ばしてイイよ!】「発達障害」としてのスタンスについて
私は発達障害に対しては「楽しい事」を中心に付き合って考えていくスタンスです。
発達障害に関してのライフハックやトレンドは、自分が実践してみるまでは「なんでそうなるのか」が脳科学的に説明されたりするもの以外は納得できないので、特に信用しない事にしています。
ただ、自分が信用してないものを実践する事や人を否定するつもりも全くありません。
最近「グルテンフリー」や「レクチンフリー」など、「腸内環境の改善が発達障害の症状の改善にいい!」とフィーバーしていますが、私は糖質制限もグルテンフリーも自分で3ヶ月以上試して「面白くなかった」ので、私自身はするつもりはありません。
確かに集中力が散漫になる事は減ったような「気がする」のですが、自分のする創作活動もつまらくなったりして楽しい事が減ってしまったり、それよりも
麺屋歩夢 ミニラーメン
— ルム@発達障害で小説書けるか生活 (@LMU_desu_Hyahha) January 27, 2019
ニンニク多め
アブラ
カラメ
美味かったけど死にそうな程腹パン。
ぐううううう。 pic.twitter.com/da7aa6ooo7
単純に二郎系ラーメンが食べてぇんす。
でも、こちらの方のように率先してやっている方もいますし
そういう方に対して「ソレは間違ってる!オラそんなんいやだ!」何て言うつもサラサラなく、本人が楽しく実践して、それを参考にする人も楽しく実践できるなら最高だと思います。
ただ、それが辛くて続けられない人や自分に合わなくてやめちゃう人に強要する、もしくは実践していない人たちに対してネガティブな発信をするのは間違っていると思いますし、私は好きではありません。
それが脳科学や神経科学レベルでちゃんと論じられているエビデンスがあって、納得できれば多少しんどくでもやるべきかと思います。
が、そうでなく元々どんな脳の状況なのかを、神経生物学的に把握されないままのアクションが取られた結果の話なら、それを信用して発達障害の天敵でもある「強制」を感じさせるよう事をするのはちょっと賛成しかねます。
ので、私は自分自身で片っぱしから自分が「面白そう!」と思う事を食いつぶして、「発達障害でも面白おかしく生きていけるか」中心にやってみて
発達障害で泥沼にハマってしまったりしている人に笑ってもらいつつ、少しでもご自身の「楽しい」を見つける手助けになれたら幸いだと思っています。
「楽しい事」ばかりやるだけでドーパミン不足が解消される?
てめー楽しい事楽しい事うるせぇよ!ただのガキの戯言じゃねぇか!
と、お思いのあなた。
ちょっと待ってそんな怒らないでちょっと聞いてお願い。
今からもう少しだけ堅苦しい話をするので、是非お時間のある時に読んでくださいませ。
それ以外の人はお疲れ様でしたまたブログに遊びに来てね(チュッチュッ
発達障害(ADHD)には3つの困った脳機能障害がある
ADHDには3つの脳機能障害がありまして
1「時間処理障害」
目の前に現れる「やる事」などに優先順位をつけて段取りよく行動したり、原因から結果を予測する事が出来ない
2「遅延報酬障害」
「我慢すれば先にもっといいことがあるから!」と今は我慢して行動がする事が出来ない
3「実行機能障害」
計画したりまとめたり出来なくて、行動を起こせなかったり先延ばしにしてしまう。これにより、知識や経験をいかして判断、行動ができない。
と、ADHDをお持ちの人なら「それそれわかるぅー」な代表的な症状を引き起こすのがこの3つの脳機能障害なんです。
そして、これが起きてしまうのは脳の神経伝達物質が関係していて、それがノルアドレナリンとドーパミンという2つの神経伝達物質。
- 「時間処理障害」にはノルアドレナリン
- 「遅延報酬障害」はドーパミン
- 「実行機能障害」ではノルアドレナリンとドーパミンの2つ
が重要な働きをしていて、ADHDにはこのノルアドレナリンとドーパミンが不足しているため、神経伝達がうまくいかずにこの3つの脳機能障害を起こしてしまうという仕組みなんです。
ADHDの脳機能障害と上手に付き合うためにはどうするか
ではこの困った脳機能障害とどう付き合うか!となった時に出てくるのは
- 薬に頼る
- ライフハック的なことをいろいろ試す
- メモ帳や忘れ物袋など自分で自分にあった作戦を考える
と、大体の人がいろいろ勉強しながらこの辺の事をすると思います。
現に私も薬はストラテラもコンサータも飲みましたし、「セロトニン…だと!?」となった時にはサプリも薬もマンドフルネスも座禅も試しました。
もちろん、これらの試した事の中で自分にマッチした事もいくつか見つかり、今でも実践しているものもあるので、勉強してトライアンドエラーを重ねていくのは非常に大事だと思います。
ただ、そこでだんだんと「私もそうしなくちゃいけない」と思い込み始めたり、上手くいっている人の発言を「ADHDはそうべき」というように受け取ってしまう事が自分の中で大きくなっていき、なんもかんもつまらなくなってしまった時期が訪れました。
過集中という過剰な「ドーパミンの大感謝祭」
そしてまぁ、発達障害の2次障害である鬱病やアルコール依存症に向かって行ってしまうのですが、散々ボロボロになって「もう人生どうでもいいっす」モードの底辺まで行った時にふと思ったんです。
ちょっと待って過集中って確かドーパミンの大感謝祭じゃなかったけ?
と。
過集中とは、発達障害(ADHD・アスペルガー)の持っている特徴の一つで、自分の興味関心が強い特定の物事に時間を忘れるほど没頭したりするといった、いわばスターをゲットしたマリオみたいな状態の事。
ただ、いい事づくめではなくもちろんその後に結構な罰符が返って来ます。
そしてこの状態が引き起こるのは、脳内でのドーパミンの過剰発生によるもの。
ADHDの人は、普段ドーパミンが少ないのに過集中の時には常人以上のドーパミンを脳内でブルンブルン出してしまうんです。
詳しくはこの動画がわかりやすいのでよかったらみてください。
3つの脳機能障害の内2つをカバーできる「ドーパミン」と「楽しい」
つまり何が言いたいかというと、先ほど書いた脳機能障害の
1「時間処理障害」
目の前に現れるやる事などに優先順位をつけて段取りよく行動したり、原因から結果を予測する事が出来ない
2「遅延報酬障害」
「我慢すれば先にもっといいことがあるから!」と今は我慢して行動がする事ができない
3「実行機能障害」
計画したりまとめたり出来なくて、行動を起こせなかったり先延ばしにしてしまう。これにより、知識や経験をいかして判断、行動ができない。
の3つの内の2の「遅延報酬障害」と3の「実行機能障害」はこの過集中時に出るドーパミンでカバーができるという事。
3の「実行機能障害」はノルアドレナリンも重要になってきますが、ノルアドレナリンが不足してても経験値による判断やリスクヘッジが下手になるだけなので、まずは行動に起こして動くことができるようになりますし
1の「時間処理障害」に関しても、優先順位がつけられなくて段取りが悪くてもやりたい事だったら楽しいから問題ないし、優先順位とかウダウダ考えてストレスが溜まって逆に行動できなくなるくらいなら無視でいい!
つまり
楽しい事をやる
↓
過集中でドーパミンめっちゃ出る
↓
脳機能障害の2つがイケる様になる
↓
行動的になってガンガン動く
↓
「楽しい〜!」
↓
以下ループ
の無敵モードになれるんじゃないかと。
日本人特有の「心配な事が解決しないから動かない」というのと、発達障害での「出来るかどうかの不安」が魔の相乗効果になって、ネガティブに死んで動けないよりは「楽しい事」で過集中を起こしてガツガツ楽しい事やろうぜ!
というのが私が「楽しい事」を中心に発達障害の事を考えている屁理屈です。
他の人から見た「辛い」でも本人が「楽しい」好きな事
ここで書いた事は、たくさんの人に「甘ったれてんじゃねぇ!」と怒られそうですが、もしお子さんが発達障害だったり、その疑惑がありそうな方は「楽しい事でお金を稼ぐ事が出来る」というのをどうか、頭の片隅に置いておいてください。
「楽しい事ばかりで仕事ができるか!」と怒りマックスチャージなのはビシビシ伝わってくるんですが、他人から見て「辛い事もあるよ」という部分でも、本人はまるごと「楽しい」になってしまう事もあるんです。
他人から見たら辛そうな100の素振りでも、本人が爆発的に野球が好きであれば、そこにほんの少しのゲーム性が出るだけで「楽しい」に変わるんです。
大人の発達障害の方も、発達障害がゆえに先の事まで見据えられないので、自分が見つけたと思った「楽しい事」がそうじゃなく感じる事もあると思います。そうした時は他の「楽しい」を見つけたり、違う「楽しい」と掛け合わせたりしてみてください。
自分自身から興味を無くさないで、辛い時には休みつつ自分の楽しいを手放さないように、自分自身やお子様の事をどうか大事にしてみてください。
ADHDが「楽しい事」ばかりやるだけでドーパミン不足が解消されるのか?まとめ
はい、今回はものすごく長い記事なってしまいましたが何が言いたかったかというと
- 私は何かを「強制」されるのはとても嫌いな発達障害でホントすいません。
- 私の言ってる事も「面白そう!」と思った時だけ心に止めてみてください
- 楽しい事楽しい事言ってるのは、私的にもそれなりの屁理屈があるんです。。。
こんな感じでしょうかね。
あまり長い記事を書くと、書いてる内に頭があっちこっちに行くので話がぶれてしまって、何言ってるかさっぱりな記事になるので短くするように気をつけているのですが、今回は長くなってしまいました。すいません。。。意味不明じゃなきゃいいなぁ。
ツイッターなどでも、結構激しめに「定型はこれだから!」とか「発達障害だこれだから!」という声が溢れていますが、大事なのは自分自身の気持ちです。
【批判覚悟で】
— ビルダーズ【公式】ADHD才能発掘・励まし会 (@R6zYp) 2019年1月27日
発達障害の仲間達へ
もっと変わらないかんよ
もっと成長しないかんよ
もっと誠実にならないかんよ
もっと他人を思いやらないかんよ
企業や社会に変わって欲しいなら
まずは僕らが変わって行こう#ADHD#発達障害
こういう言葉でも「うるせー!これでも頑張ってんだよ!」とか「そうだそうだ!みんなもっとやれよ!」とかじゃなく、
何に向けて『もっと変わらなくちゃいけないのか』
何に向けて『もっと成長しなくちゃいけないのか』
そこを考えてみて、それが自分の楽しい事だったり楽しい事の先にある事だったらトライしてみるべきですし、今は見つからなければ「楽しい事」を探して休むのもいいと思います。
一番危険なのは、「ちゃんとする」ために「変わらなくちゃ・成長しなくちゃいけない」事です。
私は何のために生きているかは未だ見つかっていませんが、少なくとも「ちゃんとする」ために生まれたわけではありません。
まぁ、私は特に失うものももう何もない身分なので、自分自身にもっと興味を持って、未だ目的不明の人生をあれこれ楽しんで生きてみたいと思います!
それでは!また!