カイシンノステミ

毎月100冊以上の漫画&小説を読みながら発達障害でわちゃわちゃしています

【瞳孔パッカーン】コンサータがADHDに効く仕組みと「覚醒剤」との違いについて【ドーパミンどばどば】

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昨日の記事で「コンサータの流通管理が大幅変更される」ことを紹介しましたが

今回は

  • そもそも、なんでADHDはコンサータを飲むの?
  • コンサータってどういう仕組みで効果あるの?(ついでにストラテラも)
  • よく言われる「覚醒剤と一緒じゃねぇか!」について

などなどを書いてみたいと思います。

 

まぁ覚醒剤との違いを知ったからなんだって話なんだけどさ。

 

さぁ!いってみよう!

なんでADHDはコンサータを飲むんですか?

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まずはとりあえず

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こいつをドーパミンだと思ってください。

 

いいですね。

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こいつがドーパミンです。

こいつは実は、神経伝達物質っていうグループに所属しています。

神経伝達物質のメンバーは他にも

  • ノルアドレナリン
  • セロトニン

などAKB48ばりにいるので今はドーパミン以外は忘れてください。

 

んでこの「神経伝達物質」ってやつらが脳みそでいろいろな情報を伝達させてるんですけど、ドーパミンが脳みその中でどんな感じで流れているかというとだ。

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こんな感じで流れているのね。

各パーツを超簡単に説明すると

  • シナプス前細胞
    左側の黄色いやつ。神経伝達物質たちのスタート地点。
    ここから「シナプス後細胞」へ向かっていく。
  • シナプス後細胞
    右側の黄色いやつ。神経伝達物質たちのゴール。
    ここに到達して情報が伝達すると、私たちが「やる気出た!」ってなる。
  • シナスプ間隙
    シナプス間にある隙間。
    この部分をドーパミンとかの神経伝達物質が移動する。
  • シナプス小胞
    神経伝達物質たちの出発口。
    ここから「いってきまーす」する。
  • 受容体
    神経伝達物質たちをキャッチするところ。
    ここで「ふんふん、おっけ!やる気出すのね!」って理解してくれる。

そんでもって、ドーパミンとかの神経伝達物質って

素直に直行してくれるやつだけじゃなくてさ。

フラフラ寄り道しちゃうやつとかがいるわけね。

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そういうヤツらは、再入場口(再取り込み口)からもう一回取り込んでリベンジさせるわけ。

 

と、まぁこんな感じでドーパミンは流れているのですが

これが「ADHDの場合どうなってるか」っていうと

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脳内でもADHDしてるのね。

フラフラして全然ゴールに向かわないし、さらにADHDは「ドーパミンの数」自体も普通の人と比べても少ないんですよ。

 

だからいくら脳みそで『やる気出すぞおらぁ!」って命令だしても、全然次の人に伝言ゲームができない。

 

その結果、何が起きてるかっていると

「あぁ、やらなきゃいけないことあるけど何かダル…」

ってなっちゃったりするわけですな!

書いてて身に覚えがあり過ぎで泣きたくなるよホント。

 

 

さぁ!それではコンサータを飲んでみやしょうか!

コンサータはどうやってドーパミンを増やしているの?

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これがコンサータを飲んでバキバキに聞いてる状態ですね。

さて、コンサータが「脳みそで一体何をしてくれてるか」っていうと

出発地点だった「シナプス前細胞」に『ちょっといいですかー?』つって

『フラフラしてたヤツ』をもう一回取り込む「再取り組み口」を

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ハイダメー!つって封鎖しちゃうんですね。

その結果どういうことになるかっていうと

フラフラしてた奴らは帰る場所を無くして、フラフラするしかなくなります。

そしてフラフラドーパミンたちが放浪しまくった結果、

「シナプス間隙」が大渋滞を起こしてイヤでも「受容体」にキャッチされます。

そしてついに

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「この人やる気出すんだってさ!」

って「シナプス後細胞」に伝言をし、私たちはやる気が出るのです(エッヘン

余談:ストラテラは『ドーパミン⇨ノルアドレナリン』だと思って

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ちなみに今回の件では余談になりますが、

これがストラテラの場合は、一連の流れが「ドーパミン」じゃなくて「ノルアドレナリン」っていう神経伝達物質で行われていると思ってください。

やってる作業は一緒で、再入場させない人がドーパミンからノルアドレナリンに変わったって思っていただければ分かりやすいかと。

他の薬物の場合はどうなっているのさ?

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と、これが「コンサータがADHDに効果がある」って言われてる仕組みなんですけど、次はちょっと他の薬物の場合をちょっと見てみましょう!

ちょっとモルヒネでドーパミン出してみた

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試しにモルヒネの場合を見てみると、モルヒネはドーパミンを増やす作業を全然違う場所でするみたいで

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『腹側被蓋野』っていう場所で「ドーパミン神経」を刺激して、シナプス間にある隙間の「シナプス間隙」ってところにドバドバ増やすようです。

同じ「ドーパミンを増やす」でもこんな感じでやり方が違ったりするわけですな。

 

さぁ、今回のメインディッシュ。

覚醒剤を摂取してみましょうか。

覚醒剤でパッキンパッキンにドーパミン出してみた

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もうパッと見でヤバイでしょ。

これデフォルメしてるけど、マジでこんなんだからね。

いやマジで覚醒剤のドーパミンの増やし方はエグいのよ。

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まず、覚醒剤がフラフラしてるヤツ用の「再取り込み口」からシナプス前細胞に侵入。

そして「ずっと私のターン!」でドーパミンをバカバカ召喚(産生を亢進)。

 

さらに召喚して増やしたドーパミンたちを「再取り込み口」から逆噴射。

 

とどめは「不要なドーパミンを分解する役割」のモノアミンオキシターゼって子を

「だまらっしゃい!」つって機能妨害し始めます。

 

これによって脳みその「ドーパミン調整機能」が一時的に強制オフになり

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キタキタキタキタキタキタキタキタキタキター!

になるわけです。

 

どう?

めちゃくちゃエゲツナイでしょ。

コンサータがADHDに効く仕組みと「覚醒剤」との違いについて【ドーパミンどばどば】まとめ

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というわけでね、今回は「何の話やねん!」って話題だったかもしれないけど

自分が飲んでる薬が『どういう仕組みで効果があるのかを』知ってると、他の人に「覚醒剤と一緒らしいじゃん?」とか言われた時に受けるストレスと安心感が違うと思うんだよね。

特にお子さんがADHDって言われてコンサータを処方された親御さんなんかは、一つの判断材料としても絶対にちゃんと知っておかなきゃいけない事でもあると思うしさ。

 

とは言いつつも、やっぱり『依存性』とか『耐性ができてしまう』とかのネガティブな噂もあるので、ガバガバ飲みすぎたり

人にあげたりしちゃ絶対にダメなんだけどね。

んでもってこのブログでは、そんなコンサータを積極的に飲んで

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こんなこともやってるので良かったら見ていってくださいませ。

今回は自分で「シャブ中」っていう刺激的な言葉を使って実験生活をしているのもあって、読んでくれた人の中の余計な不安を取り除くために書かせていただきました。

 

まぁ、でも

効くよね、コンサータ。

あー、新ルールになってもちゃんと処方してもらえるかなー。

その辺も、ちゃんと随時報告していこうと思うのでみなさんよろしくです。

それでは!また!