発達障害の職場カミングアウトはどうやる?知識を『持て』ばADHDでも説明できる件
どうも、発達障害のみなさまオハコンバンチワ。
みなさまは職場や友人に『自分が発達障害だ』と、カミングアウトはしていますか?
- カミングアウトしたいけど、どう話したらいいかわからない…
- 発達障害だって告白した後の相手の反応が怖い…
- カミングアウトする時に発達障害の説明をしたいけど覚えられない…
などなど、私も発達障害をカミングアウトする時に様々な不安を抱えていました…。
今日は、私が実際にカミングアウトをしまくって「出てきたリアクション」を紹介しつつ、「ちゃんと伝わるカミングアウトの仕方」をご紹介していこうと思います!
題して「カミングアウトガチャの回し方」
早速行ってみましょー!
- 発達障害『カミングアウトガチャ』のやり方は2通り
- 自分からのカミングアウト場合のガチャ結果
- 聞かれてカミングアウトした場合のガチャ結果
- 発達障害のカミングアウト時に気をつけなきゃいけない事
- 発達障害の職場カミングアウトはどうやる?知識を『持て』ばADHDでも説明できる件 まとめ
発達障害『カミングアウトガチャ』のやり方は2通り
私が今までカミングアウトした時のやり方は、大きく分けて2つ。
- 自分からカミングアウトする
- 何か聞かれた時にカミングアウトする
この2パターンに分かれますね。
それじゃ早速この2つのパターンでどんな感じだったかを紹介していきましょうかな!
自分からのカミングアウト場合のガチャ結果
ほとんどの人はこの「自分からカミングアウト」パターンじゃないかと思うんですけど、このパターンは
- 職場や家族・友人に理解を求める(ミスや失敗の原因を伝える)ため
にすることがほとんどですよね。
他にパターンあるのかね?
そんでもって、私が今まで『自分からカミングアウト』をした時に起きた『皆様のリアクション』は大きくカテゴライズすると以下の3つ!
- SSR「詳しく教えて欲しい!」
- R「そうかぁ、病気だったのか」
- NR「ええ!そんな事ないよ!」
3番にかなり厄介な奴がいるんですが、まずは順番にご紹介していきますな!
SSR「詳しく教えて欲しい!」
レア度が激高ですが、一番嬉しい(というより楽チン)なパターンでございます。
もうソシャゲだったらリセマラ終了してゲーム開始していいレベル。
このリアクションをしてくれる人は、良くも悪くも「発達障害」に関してゼロスタートで理解をしてくれようとしているので、こちらが『ちゃんと説明をする事ができれば』かなりの理解を示してくれます。
中には説明をした翌週くらいに「あのさ、この本読んで私は〇〇って思ったんだけどコレは合ってる?やりにくい?」など神対応をしてくれる人もいるので、そういう人には絶対に誠実に接しましょう。
マジで。
ただこの嬉しいパターンでも、私たち『発達障害側が気をつけなくちゃいけない事』がいくつかあります。
それが何かと言いますと
「あれ?この人理解してくれたんじゃないの?」と落胆しない
いくらちゃんと話を聞いて理解を示してくれたとしても、やっぱり自分とは違う『他人』でございます。
(恋人・親友・親であってもね)
他人が他人を100%理解するなんて無理。
っていうか、そもそも私たち自分自身が発達障害を100%理解してないんだから無理じゃね?って話なんですけどね。
いくら「理解を示してくれた人」でも、ふとした時には私たち発達障害の失敗や特性でブチギレることもあります。
そういう時には絶対「この人理解してくれてたハズなのに!」ってなっちゃダメ。
最初にこっちに歩み寄ってくれただけでも御の字だし、そもそも「この人理解してくれてたハズなのに!」って思う時はこっちが何かしらを「してしまってる」ワケで
まずは何が起きて今の事態に陥っているのかを把握しましょう。
そんで、何が原因かわかって「コレは説明しなきゃ!」って思ったら説明すればいいし「コレで怒ってるんなら私とソリが合わないかなぁ」って思ったら離れればいいだけでございます。
くれぐれも、私たち側で『私を理解をしてくれた人』という理想を他人に押し付けないようにしましょうね。
「誰もあたなを理解できない」っていう意味じゃないですよ。
「100%あなたを理解できるのはあなただけだから、他人とのスレ違いが起きるのは当たり前なので『理想』を押し付けずににガッカリしないで原因を探しましょうね!」って事でございます。
『あの人も発達障害っぽくない?』ってなってきたら要注意
本とか読んだりして学んでくれるのは嬉しいんだけど、知識が入り始めて「周りにいる『ミスした人たち』の60%を発達障害に認定し始める人」になっちゃうパターンがあるんですよねー。
このパターンの場合は「その人が大事な人だったら」ちゃんと自分の持ってる知識と経験で『違う人もいると思うよ』って話をできるだけ丁寧にしてあげましょう。
大抵の人はここで「そうなんだ!」って理解してくれますが、もし説明をしても全然聞いてくれなかったり全く変わってくれないようなら
「違うと思いますよー」って最低限の説明だけしたら
さっさと遠く離れて緊急避難です。
「私のせいでいろいろな人に迷惑が…」とか考えなくていいです。
勝手に走り出した暴走機関車トーマスは「あなたのせい」で暴走機関車になったんじゃなくて、『もともと暴走機関車』だっただけですから!
そんなん構ってちゃいけません。
こっちまで火傷じゃ済まない大怪我をする可能性があるので、大事な人でなければさっさと逃げましょう。
R「そうかぁ、病気だったのか」
コレは年配の方に多いパターンな気がするんですけど、相手がお年を召していればいるほど説明が困難になるので、私は自分でわかりやすい分岐ポイントを作っています。
- 〜40代の場合:「病気じゃなくて障害なんだよね」って話を丁寧にする
- 〜50代の場合:「病気じゃなくて…」って話した反応で丁寧にするか決める
- 60代以上の場合:「えへへそうなんすヨォ」で終わり!
発達障害自体が認知されたのが最近っていうのもあるし、外見上でも実際に接していてもわかりづらい障害なので「病気」って思ってしまう人が多いのはもうしょうがないっす!
ただそれが40代までだったら、まだちゃんとした認識を持ってくれた方がその人にもこっちにもいいと思うからちゃんと説明するけど、50代になると相手の方の頭の固まり方で判断するしかないですね。
もう60代以上は親と激近な親戚以外無理!
この辺も「病気じゃないのにー!」って無駄にやっきにならないで『その人の人生にマッチした認識』を勝手に自分で見さだめてお話ししてみましょう。
じゃないと無駄にストレス溜めちゃう事になっちゃうしね。
NR「ええ!そんな事ないよ!」
友人にカミングアウトする時に高確率で登場するカード。
『ええ!そんな事ないよ!』の別属性に『私もそういうトコあるし!』っていうカードもあるんですが
両方とも進化素材を集めるのがめちゃくちゃ大変なので、もし「大切な人」じゃなければ説明をそこそこで諦めましょう。
ただ、無事進化素材を集めきってちゃんと根気よく説明をし続け、理解を得られたら一気にSSRまで進化することもあるので、どのくらい自分にとって大切な人かで見極めてみてください。
下手するとURまで進化する場合もあるので、このカードは侮っちゃいけません。
聞かれてカミングアウトした場合のガチャ結果
こっちは「発達障害なの?」って聞かれたわけじゃなくて、主に「なんでその本読んでるの?」とか「その薬は何?」などに『質問の答えに嘘つかなかったらどうなるか』と
私が勝手に「カミングアウトガチャ」と銘打って実験しただけのパターンです。
ってか、もう嘘をつかないようにしただけですけどね。
なのであまり参考になるかワカリマセンが、もののついででご紹介いたします。
- NR「わ、悪い事聞いちゃったね」
- R「オレもそうなんですよ!」
- SSR「あぁ発達障害っすスカ」
はい!この3パターンでございます!
NR「わ、悪い事聞いちゃったね」
このパターンはものすごく気を使うパターンですな!
「障害=悪い・酷い・悲しいこと」と思っている人も結構な数いるので
『酷いことを聞いてしまった自分』を責めて落ち込んでしまうパターン。
「発達障害の私」に気を使ってるのではなく、『悪い事を聞いてしまった自分自身』を責めてしまうので
「私的に全然NGな話題じゃないですから問題ナッシングですよ!」と伝えても
いやぁ、そんな障害を持っているのにこんな本読んで勉強したり、前向きに生きててなんて偉いんだ。それに比べてオレはもうだめだ。
とかなっちゃう場合もあるので、今後はこのパターンにはしっかりとしたアフターケアを用意しておこうと思います。
R「オレもそうなんですよ!」
大抵違うのであまりちゃんと聞かなくて大丈夫です。
中には「あ、マジでこいつADHDだ」って人もいますけど
それでもちゃんと聞かなくて大丈夫です。
あくまで私の経験談になりますが
もしその人が発達障害であったとして、こちら側から何かアドバイスや親身に相談を受けてお話を聞いたとしてもやっぱりその人自身が行動を起こしたり変わったりすると言うのは非常に稀です。
このブログを読んでる皆さんならわかると思うんですけど
発達障害で悩んでる人はそんなテンションで言わないし
ちゃんと発達障害と向き合う人の大多数は『なにかのきっかけ』でそもそも人に言わないで勝手に調べ始めるでしょう。
ので、話半分で聞いていればいいと思います。
深刻に相談を持ちかけてくれる方はまた少し違いますけどね。
あまりにも煩わしくなってきた場合は
「それじゃあ今度『発達障害の働き方』の本持ってくるからぜひ感想聞かせて★」って呪文を唱えれば「い、いやそこまで悩んでないんで…」って退散してくれるのでよかったら使ってください。
レアリティがそこそこ高い割にめんどくさいという厄介なカード。
SSR「あぁ発達障害っすスカ」
このパターンが来たら大当たりの可能性が大です。
レアリティが激高なのですが、すでに発達障害の人が周りにいて、さらに知識もめちゃくちゃ持っていたりする人もいます。
こういう人はカミングアウト後も全く対応も変わらず接してくれたりしますし、何より「こういうのってどう感じるんすか?」などの質問から思いもよらない建設的な話ができたりするので個人的には大歓迎。
ただ、本当にこのパターンは激レアなので滅多にいないのが玉に瑕(たまにきず)ですな。
発達障害のカミングアウト時に気をつけなきゃいけない事
と、以上「カミングアウトされた側」に関してつらつらと書いて来ましたが、最後に「カミングアウトする側」として気をつけておかなきゃいけないことをちゃんと書いておこうと思います。
これからカミングアウトしようと思っている人は、是非この2つだけはちゃんと頭に入れてからカミングアウトにトライしてみてくださいね。
発達障害を『その人の必要以上』に理解をしてもらおうとしない
どの「発達障害系」の本を読んでも「周りのサポートが大事!」とか「周りの理解を得れるような環境を目指しましょう!」とか言ってっけど
あれほぼ無理だから。
- 「あれ?この人理解してくれたんじゃないの?」と落胆しない
の項目でもお話ししましたが、他人が他人を理解するのは限界があります。
くれぐれも自分の「理解してもらいたい」を相手に押し付け過ぎないように気をつけてカミングアウトをするようにしましょう。
「なんだよ!それじゃあ結局オレらはどうしたらいいんだよ!」
って思う人もいると思うんですが、そんな人のために伝えたいのが次の項目。
相手に伝えられるだけの「必要最低限」の知識は『持とう』
これをしないで「理解してもらおう」なんて舐めた事言うヤツはいないと思うんですが、今一度ちゃんとご自身で確認をしてみてください。
「忘れもの」一つに関してもそうです。
- ADHDが原因で起きる「忘れもの」
- ASDが原因で起きる「忘れもの」
この二点がちゃんと説明できて、「どこか違うの?」って言われた時にちゃんと違いを説明できるようにする。
これが自分でもわからないで「発達障害は忘れ物をしちゃう特性があるんです!」とか言ったって、それじゃ相手の人が理解できるわけないですよね。
えー、そんなん口じゃうまく伝えられないよー。
って私も思いましたよマジで。
だってそういう障害だし!
興味がなきゃ覚えらんねぇし言えないもん!
だから、知識を『持ってしまえば』いいんです。
- 発達障害がどういうものか
- 伝えたい事(してしまうミスや失敗・できない事について)
- その事に対する発達障害的な作用と原因
- できない事に対しての自分なりの解決策
- 以上の事を踏まえた上でのしてほしい協力方法
以上の事を、メモ帳に『自分の言葉』で書いて『持って』いけばいいんです。
特に『4.できない事に対しての自分なりの解決策』は絶対に用意する事。
これを用意しないとただの「クレクレちゃん」になってしまって、相手の事を一切考えてないワガママ困ったちゃんへ一直線です。
これは頭の中に知識を入れるって意味で「持て」って言っているんじゃありません。
物理的に知識を「持って」しまえばいいんです。
発達障害に関しての知識を覚えられない・覚える気がないのは当たり前
SNSやブログなどで『自分自身が発達障害』で「発達障害に関する情報」を発信している人は、私も含めですが
「発達障害自体に興味がある」から知識を頭の中に覚えていられるだけです。
えらい事もなんにもありゃしません。
その代わり、あなたが好きなアニメ・映画・友人の趣味・恋人の好きな料理なんかビタ一文覚えられません。
みんなアナタと一緒で「ただ自分が好きで興味がある事しか覚えられない」だけです。
だから、あなたがカミングアウトしようとした時に「勉強しても発達障害のことなんて詳しく覚えられないよー」ってなって当たり前なんですよ。
だって興味があるのは「発達障害に関する知識」よりも「どうやったら周りに発達障害を理解してもらえるか」の方が興味もやる気も満々なハズなんですもん。
ただ、その「理解をしてもらう」ためには知識が絶対に必要になってしまうので
それを無視して「私は発達障害だからできません!」ってただ言うのではなく
「なぜできないか」などの知識を物理的にメモにして「持って」みてください。
口で説明できない時は、メモを見せて読んでもらいながらお話をすればいいんです。
そして、この時の注意点がたった3つだけあります。
- メモは絶対に印刷物などにせず
- 自分で手書きで書いて
- できれば「自分の言葉」で書いてください。
私たち発達障害は「他人の言葉やルール」で物事を理解したり行動するのが苦手ですが、「自分の言葉やルール」であれば理解して行動する事ができます。
なのでメモも自分で「自分の言葉で書く」事によって、カミングアウトの時にする説明もわかりやすく相手に伝える事ができます。
無理に自分の頭で覚えようとしたり説明や理解ができない自分を責めずに、ぜひ発達障害に関しての書籍や『発達障害について発信しているヤツら』の「知識」を物理的に持ち歩いて、ガンガン利用するようにしてみてください。
発達障害の職場カミングアウトはどうやる?知識を『持て』ばADHDでも説明できる件 まとめ
と、ここまでカミングアウトについて長々と書いて参りましたが
私はカミングアウトを推奨している訳ではありません。
全ての人が発達障害を好意的に捉えてくれる訳ではありませんし、考え込みすぎて「カミングアウトしなくちゃ!」と自分を追い込んでしまう事だってあります。
ですので今回のお話は、もし信用できる方が現れたり、職場で発達障害に関しての理解が必要に感じ「話しておきたい!」と思った時に
「あー、そう言えばあのハゲがこんなこと言ってたなー」
くらいに思い出して頂けたら幸いです。
いやー、今日もくっだらない記事を書いて終わりにしようと思ったらすげー長くなっちゃったマジでごめん。
こういうのよくないよなー。
サクッと書いてサクッと読める記事を目指しておりますが、書いているうちにハッスルし始めてこうなっちゃんだよなぁ。
あと、くれぐれも今回書いた「カミングアウトのリアクションパターンと傾向」に関しては『あくまで私の経験上』であって、すべての人がこの通りになる事はないと思いますので 悪しからず。
今日の記事はちょっと読みずらかったかもしれないけど、みんな嫌にならないでね。
お願い、私甘えて育っていきたい35歳なの。
ま!というわけで、これからカミングアウトしようと思っている皆様はぜひ「発達障害に関する知識」を無理に覚えようとしたりしないで「物理的に持ち歩いて」くださいませ!
それででででででででは!また!!