カイシンノステミ

毎月100冊以上の漫画&小説を読みながら発達障害でわちゃわちゃしています

【ADHDでも小説が書けるのか】26~38日目。考えすぎて鬱って本読んで復活しましたZ!

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はい!皆様お久しぶり「ゼロから始める発達ハゲの小説生活」でございます。

えー、一週間ほど空いちゃいましたがその間何をしてたかと言いますと

鬱で死んでました。

 

いやぁね、考え始めると止まらない癖があるんですよ。えぇ。

そんなこんななゼロから始める発達ハゲの小説生活。

26~38日目の始まりでヤンス。

過去の記事はこちらにまとめてあるのでよかったらどうぞ!

www.kaishin-no-sutemi.com

「時間がない」ということについて考えすぎた

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前回久しぶりにあった友人に小説の感想を聞いてた時に出た言葉なんだけど

「小説を読むにもやりたい事をするにも時間がない」

という事が話題になり、ちょっとその事を考え過ぎてワケワカメな状態に陥っちゃいました。

 

この「時間がない問題」は前々から考えていて、今の人たち(って誰なんだよなんですが)が欲しいコンテンツって「簡単な疑似体験」なんだろうなーという話になりまして。

Youtubeのゲーム実況や食レポ系、なろう系の異世界チート無双モノ等々、現実で出来ないモノをみんな見たがったり欲しがったりしてるんじゃないかと。

孤独のグルメなんかもそんな感じだし、最近のドラマのサ道もそうだよね。

 

そうなってくると「時間がない」中で、昔と違って時間のコストをかけないで、圧倒的に受け身でいられるものにみんなが集まる。

そんでもって、「小説を読む時間がない」と言っていた人たちは、時間が新しく出来たとしても小説は読まずにYoutubeなんかに費やす時間が増える。

 

うーん。詰んだ。

 

なんていう「お前は一体誰やねん!」な事をグズグズ考えていたら1週間ほど鬱モードに突入して死んでしまいました。

 

そんな中で自分が書きたいものってなんなんでしょー!って考えてたら、なんかお先真っ暗で末恐ろしくなっちゃった。

 

でもまー、そうやってウダウダしてても仕方ねっす!と思い直しなんとなく復活してきたところで、再び読書モードに変更して本を読み漁ってみました。

今度はこんな本を読んでみました

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落ち込んだ時はとにかく本!

というわけで読んだ本をさらっとザクザクご紹介。

「一億三千万人のための 小説教室」高橋源一郎

Amazon 一億三千万人のための 小説教室 

読んでみた感じは以前読んだ2つの「小説の書き方」の本の中間みたいな立ち位置で書かれている本で

あらゆる小説やエッセイ等からの引用を使いつつ解説して行くスタイルがすっごい頭に入りやすい。

技術的な話しは非常に少ないのですが、自分のしたい事が明確になっていくのがわかるし「これでいこう!」っていう指針はできると思う。

「読むべき本のブックガイド」も紹介されていて、この本読んだだけで20冊くらい新たに読みたい本が登場するので小説ビギナーには必須の本かと。

以前のお勉強の記事はこちらから読めるのでよかったらどうぞ。

「百の夜は跳ねて」古市憲寿

Amazon 百の夜は跳ねて

マジで全然面白くねぇ。 

主人公に全然感情移入できないし、設定が面白そう!と思ったら

設定しか面白くねぇ。

えー、これで芥川賞候補作になるの?

まー、自分に合う合わないはあるからなぁ。しょうがないかなぁ。

半分読んだところであまりの苦痛に断念。

小説生活始めて初ですよ。

超オススメしない。

「カム・ギャザー・ラウンド・ピープル」高山羽根子

Amazon カム・ギャザー・ラウンド・ピープル

最の高に面白かったです。

これだよこれこれ!
こういうのだよ芥川賞!

今回芥川賞を受賞した「むらさきスカートの女」と比べてしまうと、やっぱり「むらさきスカートの女」の受賞は納得してしまうけど、どちらが好きかと言われたら私は「カム・ギャザー・ラウンド・ピープル」の方が好き。

読んでて次の一文、次の一文ってどんどん読めちゃうやめられない楽しさは「カム・ギャザー・ラウンド・ピープル」の方が強かった。

大満足な一冊。

「如何様」高山羽根子

Amazon 小説 TRIPPER (トリッパー) 2019年 夏号

あー、こっちだわ芥川賞とるんだったら。

小説トリッパーに掲載された「カム・ギャザー・ラウンド・ピープル」の高山羽根子氏の新作。

ラストシーンの美しさを文字であんなに表現できるってすごくない?

目玉飛びだしちゃうよ。

間違いなく「カム・ギャザー・ラウンド・ピープル」よりも素晴らしいと思う。

今ならまだ普通に「小説トリッパー夏号」は買えるので、興味のある人は今のうちに!

Amazon 小説 TRIPPER (トリッパー) 2019年 夏号

「たのしい知識」高橋源一郎

Amazon 小説 TRIPPER (トリッパー) 2019年 夏号

こちらも小説トリッパー内の新連載。

日本国憲法と天皇について非常にわかりやすく、しかも小説的に説明されるのでめちゃくちゃ面白く学べちゃう。

いやー、高橋源一郎氏はすごいですな。

日本で唯一人権が無視されている男の話はすごく考えさせられた。

本当、さすが小説家!って感じ。

「羅生門・鼻」芥川龍之介

Amazon 羅生門・鼻

小学生の時のうすらぼんやりした記憶とは裏腹に、もう一度ちゃんと読むとやっぱり名作は名作ですね。

羅生門の最後の一文の下人の表現も、鼻の和尚さんの悲しい滑稽さも当時はわかったようでわかってなかったもんなぁ。

当時思ってた「面白い」と今思う「面白い」を共存させていくのが大事だよなぁ。

かたっぽだけじゃダメね。

「走れメロス」太宰治

Amazon 走れメロス

実は読むのは初めてでして、かなり毛嫌いしておりました。

教科書に載っているイメージで(実際には載ってなかったな)「絶対に勉強する子は読む本」だと思っていたのもあり、とにかく10代では敵視していた名作。

読んでみると意外に面白い。

ラストは素直に綺麗に受け取るべきところだと思うんだけど、個人的にいろいろ滑稽に見えた上で「裸はメロスだった」のかーと地味に衝撃。

太宰の文章って綺麗だなー。

「斜陽」太宰治

Amazon 斜陽

超絶スマッシュで面白かった。

なんで小学生の時に読書感想文で「人間失格」じゃなくて「斜陽」を選ばなかったかなー!

弟の遺書と最後の姉さんの手紙の最後の一文が素晴らしすぎる。

なぜ、そうするのか、それだけはどなたにも申し上げられません。いいえ、私自身にも、なぜそうさせていただきたいのか、よくわかっていないのです。でも、私は、どうしても、そうさせていただかなければならないのです。直治というあの小さい犠牲者のために、どうしても、そうさせていただかなければならないのです。

引用:太宰治-『斜陽』

もうこの部分とかすごいよね。本当すごい。

ちょっと太宰様をもっと読み漁ってみようと思える名作でした。

最高。

とにかく考え抜いて、何か出るまで考え通すことにする

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とにかく本を読みまくって思ったことは

「何も考えずに小説(っぽいもの)を書き始めてよかったなぁ!」

ということですな!

 

小説読めば読むほど、とにかくスタートさせてなかったら、いろんな小説や「小説の書き方」の本に圧倒されて「なにかものすごいものを書かなくちゃいけない!」ってスタートすら出来なかった可能性がムンムンですよ! 

 

どの小説読んでも「小説の書き方」を読んでも、もう考えて考えて考え抜いて、何か書きたいことが現れたらそれに着手する。

さっきの「時間がない」についてもそうですけど、明確な答えなんてすぐにでないし、でたとしても絶対「なんとなくぼやっと」なものだと思うので、鬱になるほど考えても良いんだけどさ、ちょっと焦りはなしで考えて答えっぽいのを探す。

っていう方式でしばらくはいこうと思います。

 

ただ、すばるの新人賞になんとなく応募してみたいのでそれまでにはちゃんと長編?っていうの?を一個は仕上げたいですな!

まぁその間に短編もペシペシ書いていくと思いますが。

 

というわけで鬱も復活したし、壊れたキーボードも新しいの届いたしでガンガンブログも復活させていきますのでよろしく哀愁。

小説が書きたくなったから書き始めてみる まとめ

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ほい!というわけで1週間以上ぶりのブロクでございました。

また今日から毎日更新に戻っていくと思いますので皆様よろしくでございます。

それでは!また!

むらさきのスカートの女

むらさきのスカートの女