おとぎ話のキャラが総出演する「インクリング・アリス」が超面白いからキャラの元ネタを調べまくってみた
今回ご紹介するのは
あのファンタジー有名キャラクター達が豪華共演の異能バトル!「インクリング・アリス」でございます。
今ならKindle unlimitedで全巻読み放題ですよ。
ネタバレなしで記事を書いてますので、これから読む人も安心してご覧下さい。
- 「インクリング・アリス」あらすじ
- ファンタジーファンならヨダレが止まらない「インクリング・アリス」
- 「インクリング・アリス」の各キャラ元ネタ紹介!
- そもそも「インクリングス」とは?
- アリス(元ネタ・不思議の国のアリス)
- エイダ(元ネタ・アリスはどこへ行った?)
- バラ(元ネタ・星の王子様)
- ネル・トレント(元ネタ・骨董屋)
- ピッピ(元ネタ・長くつ下のピッピ)
- マリア・バンクス(元ネタ・メアリー・ポピンズ)
- サミアッド(元ネタ・砂の妖精)
- マーリン(元ネタ・ブリタニア列王史)
- 「インクリング・アリス」まとめ
「インクリング・アリス」あらすじ
謎だらけの世界を舞台に、運命の冒険が幕を開ける!。
古今東西の不思議が、一人の「少女」のもとに一同に会す!!王道ファンタジー。引用 : Amazon
ファンタジーファンならヨダレが止まらない「インクリング・アリス」
ストーリーは簡潔に言うと
不思議の国に迷い込んだアリスが「ピーターパン一味」と一緒にフック船長に捕まったら「十五少年」の面々と漂流して、「メリー・ポピンズ」が学長を務める魔法学校アリス・アカデミーに入学して、大魔法使いの「マーリン」と戦う!
っていう、この時点でいくつの作品がコラボしてるんだ!なファンタジーファンならヨダレが止まらないもの。
しかもストーリーも元ネタ押しで行くものじゃなく、キャラの設定も生かしつつちゃんと練られてるからすっごい面白い!
魔法が当たり前になっている世界で、魔法学校アリス・アカデミーに入学したアリスが少しずつ魔法を勉強していく様子も可愛くて楽しいし、バトルシーンもなかなかパンチの効いたエグさも出しつつ各キャラの異能もかなり魅力的。
異能バトルファンもファンタジーファンも「インクリング・アリス」はぜひとも読んで欲しいオススメの作品です。
「インクリング・アリス」の各キャラ元ネタ紹介!
「インクリング・アリス」は、これでもか!っていうくらい往年のファンタジーキャラが登場するのですが、元ネタがわからないキャラクターも結構多いはず。
もちろん元ネタがわからなくても十分に楽しめるストーリーなのですが、元ネタを知っているとバックグランウンドや特性も分かって2倍楽しい!
というわけで、私なりにわかる主要キャラクターの元ネタ解説をしていきたいと思います!
そもそも「インクリングス」とは?
そもそも『インクリングス』とは「指輪物語」のトールキンや「ナルニア国ものがたり」のC・S・ルイスが在籍した文芸クラブの名前で、主にメンバーの未完成作品の読合わせと討論が行われていました。
スプラトゥーンのインクリングとは全く関係なのでご注意を。
アリス(元ネタ・不思議の国のアリス)
言わずとも知れた児童小説の神様「不思議の国のアリス」のアリス。
「インクリング・アリス」では彼女を中心に不思議の国の謎が広がって行く感じ。
個人的には「鏡の国のアリス」のアリスの方がサイコパス臭満々で大好き。
ちなみに、ディズニーの映画の方で出てくるトゥイードルダムとトゥイードルディーは実は「不思議の国のアリス」じゃなくて「鏡の国のアリス」の方で出てきたりする。
エイダ(元ネタ・アリスはどこへ行った?)
「インクリング・アリス」では初めてアリスと知り合うけど、元ネタ的には「不思議の国のアリス」でアリスが口にした友達の一人。(アリスの話の中でしか出てこない)
小説『アリスはどこへ行った?』の主人公で、『アリスはどこへ行った?』はエイダ目線からアリスを追っていく「不思議の国のアリス」の世界が描かれている。
ちなみに、『アリスはどこへ行った?』の作者・グレゴリー マグワイアはブロードウェイでも上演された『ウィキッド』の作者でもあり、このつながりから「肌が緑の魔女でアリスの友達」というキャラクターになったんじゃないかと予想中。
(途中でニューヨークっぽい街並みが描かれるのもミソっぽい。)
真水アレルギーっていう描写もあるので、ほぼほぼ間違いないと思う。
(『ウィキッド』の主人公・エルファバはきれいな水を浴びると溶けちゃう)
バラ(元ネタ・星の王子様)
「星の王子さま」に出てくる王子のふるさとの星のバラ(ヒロイン)
王子様を困らせるおしゃれで無邪気でワガママなバラは、作者のアントワーヌ・ド・サン=テグジュペリの奥さんがモデル。「インクリング・アリス」でもオシャレ好きだったり世話好きだったり結構可愛い。
星の王子様は絵が可愛いけど結構泣ける。好き。
ネル・トレント(元ネタ・骨董屋)
チャールズ・ディケンズの『骨董屋』 (The Old Curiosity Shop) が元ネタだと思うんだけど、名前しか知らないからストーリーは不明。
確かネルのおじいちゃんが骨董屋をしてて、ネルに「財産を残してあげたい!」って言ってギャンブルしまくって無一文になってさらに高利貸しからも金借りてそれも全額すっちゃって放浪するような結構とんでもない話だったと思う。
「インクリング・アリス」ではドラゴンのくだりの話もあるんだけど、ちょっとネル・トレントとの接点が見つからない。だれか元ネタわかったら教えてください。
ピッピ(元ネタ・長くつ下のピッピ)
本名「ピッピロッタ・タベルシナジナ・カーテンアケタ・ヤマノハッカ・エフライムノムスメ・ナガクツシタ」っていうピカソ並みに長い名前を持つ「世界一強い少女」。
「インクリング・アリス」でも力がすごい女の子としてかなり成長した姿で描かれてて個人的にすごい好き。
常識破れの行動力で子供達のヒーローだけど、大人からしたらかなり厄介な女の子なので自分の子供にはあまり読ませたくないような微妙な気分になる作品が元ネタ。
マリア・バンクス(元ネタ・メアリー・ポピンズ)
ディズニーの「メリー・ポピンズ」の原作「メアリー・ポピンズ」が元ネタ。
原作ではドラえもんみたいな人として描かれているんだけど、「バンクス」って確かメリー・ポピンズが働きに行く家の苗字で、ドラえもんでいうとこの「野比家」みたいな感じ。
「インクリング・アリス」では魔法学校アリス・アカデミーの学長を勤めている。
2019年にディズニーで続編の「メリー・ポピンズ リターンズ」が公開。
サミアッド(元ネタ・砂の妖精)
元ネタはイギリスの1902年の児童小説「砂の妖精」。
原作はドラえもん的に子供達の願い事を叶えるんだけどなんか上手くいかなかくてガチャガチャするお話。ちなみに、サミアッド自体はいい奴でも悪い奴でもない感じで書かれてる。
「インクリング・アリス」では学長・マリア・バンクスの先生になっている。
日本だと「おねがい! サミアどん」なるアニメもあった。
おねがい! サミアどん(Onegai! Samia don) op
マーリン(元ネタ・ブリタニア列王史)
『ブリタニア列王史』に登場する魔術師。
「インクリング・アリス」ではボス的キャラクター。
「魔術師っていったらマーリン」っていうくらい代名詞的に使われる魔術師。
魔法使いにはとりあえず「マーリン」てつけておけばいいじゃないってくらいマーリン。
「インクリング・アリス」まとめ
はい、というわけで今回の「インクリング・アリス」をまとめますと
- ファンタジーファンはたまらない有名キャラの豪華共演!
- 異能バトル的にもかなり濃厚な設定と描写が素敵すぎる!
- 元ネタを後から知って読むのも面白いよ!
こんな感じでございますかね。
はっきり言って、ここまでのキャラクターを作品に取り入れるのもキャラの設定を生かしてストーリーを組み立てるのも並大抵じゃない練り込みが必要だと思うので、作者の記伊孝氏は相当すごいと思う。
もともと生粋のファンタジーオタクでもない限りこれはやばいでしょ。
Kindleのみでしか読めませんが、マジで面白いのでぜひこれを機にKindleデビューをしてみたらいかがでしょうか?
それでは!また!
あ、マンガファンの人は「ビベーラ」もぜひ試してみてね!