マンガ「波よ聞いてくれ」でキレまくる沙村広明の会話術の妙に脱帽
こんにちわ!ルムです。
いやぁ食わず嫌いで大損ぶっこいてました。沙村広明氏のことを全然知らなくてお仕事マンガだと思ってたんだよなぁ。
今回ご紹介するのは今更感が非常に否めませんが、面白かったのでどうしてもご紹介したいこちら!
「波よ聞いてくれ」でございます!
ネタバレなしで記事を書いてますので、これから読む人も安心してご覧下さい。
「波よ聞いてくれ」あらすじ
Amazon 波よ聞いてくれ(1) (アフタヌーンコミックス)
舞台は北海道サッポロ。主人公の鼓田ミナレは酒場で知り合ったラジオ局員にグチまじりに失恋トークを披露する。
すると翌日、録音されていたトークがラジオの生放送で流されてしまった。激高したミナレはラジオ局に突撃するも、ディレクターの口車に乗せられアドリブで自身の恋愛観を叫ぶハメに。
この縁でラジオ業界から勧誘されるミナレを中心に、個性あふれる面々の人生が激しく動き出す。まさに、波よ聞いてくれ、なのだ!
引用 : Amazon
「波よ聞いてくれ」は全然お仕事マンガじゃない
Amazon 波よ聞いてくれ(2) (アフタヌーンコミックス)
まったくの不勉強な思い込みだったのですが、「波よ聞いてくれ」はお仕事マンガではございません。ましてや恋愛マンガでもございません。なんというか、ビームコミックス系です(アフタヌーンから出てるんですけどね)
現実的に起きなさそうで起きそうなギリギリのラインで勃発する様々な事件を、主人公・鼓田ミナレが心の奥底の言葉を叫んで乗り越えていくという、ギャグ7割な青年マンガ。あーこの手のマンガってジャンルなんか定まらないんだよなぁ。
「波よ聞いてくれ」でキレまくる沙村広明の会話の妙
Amazon 波よ聞いてくれ(3) (アフタヌーンコミックス)
私は沙村広明氏の魅力の一つに「言葉と会話」があると思っていますが、「波よ聞いてくれ」に至ってはもうラジオマンガだけあって「言葉と会話」がキレッキレです。
とにかく読まず嫌いしてる人は1巻-1話の主人公・ミナレがラジオ局に乗り込んだ時のアドリブトークを見ていただきたい。
最後の一言に私はもう撃ち抜かれました。
このタイミングといい逆光といい、よく見ないと分からない「ブースからの視点」といいもう完璧すぎる。
もちろん沙村広明ワールドのギャグやテンポの良さも健在なのですが、人も死なずSFでもない「普通の世界」を会話の妙で彩り突き進むこのマンガは唯一無二です。気がついたら一気に最新刊まで読み進めていつの間にかにやみつきです。
ドラマ化の声も非常に多く上がっているのですが、これ女優さん選び大変だろうな。こんなに魅力的でぶっ壊れてる女性って中々いないもんなぁ。
ドロ刑みたいに逆張りしていいマンガでもないしなぁー。どうなるでしょう。
「波よ聞いてくれ」まとめ
Amazon 波よ聞いてくれ(4) (アフタヌーンコミックス)
はい、それでは今回の「波よ聞いてくれ」をまとめますと
- 全くもって「お仕事マンガ」のかけらもありません
- 1巻の第1話、主人公ミナレのラジオアドリブトーク最後の一言がやばい
- 沙村広明の会話の魅せ方の素晴らしさが「これでもか」ってくらい楽しめる
こんな感じでございますね。
マジで食わず嫌いはいけないですなぁ。権威に弱いから「このマンガがすごい」とか見ないようにしてるんだよなぁ。ちゃんと見て読もうかなぁ。
こちらのショートショート集も最高なので、ぜひチェックしてみてくださ!
それでは!また!
あ、マンガファンの人は「ビベーラ」もぜひ試してみてね!