【マンガ】孤島に残された男女3人の「ビリーバーズ」の求める真の生活の果て
こんにちわ!ルムです。
私は新刊を読み漁る以外に、本屋さんでプラプラ歩いて「ジャケ買い」や「タイトル買い」をするのですが今回の「タイトル買い」の成功率のたかさったらありゃしません!
今回ご紹介するのはこちら!
カルト宗教にのめり込んだ男女3人の心理劇「ビリーバーズ」でございます!
ネタバレなしで記事を書いてますので、これから読む人も安心してご覧下さい。
「ビリーバーズ」あらすじ
仲間たちと共に「孤島のプログラム」と呼ばれる無人島での共同生活を送っている、「ニコニコ人生センター」という宗教団体に所属する「オペレーター」。満ち足りていた生活は、やがて追い詰められていき、移住してくる「みんな」と混乱の道へ…。
様々な人間模様が交差する、世紀末輪舞!!
閉鎖された空間での規則的な自己運動と内部崩壊を、山本直樹ならではの醒めた視線でありながらユーモラスに描く本作は、今もなおリアルなものとして切実に訴えかけてきます。必見の作品です!引用 : Amazon
孤島に残された男女3人の「ビリーバーズ」
まずジャケットがカッコよすぎだろこれ。
ストーリーは。
カルト宗教にのめり込み、孤島に残された男女3人は「孤島のプログラム」を実践している。
「不浄で猥雑で希望も価値も生きがいのかけらもない汚濁に満ちた社会での灰色の生活」から抜け出し、来るべき日のために修行を重ねていくが些細なことから事態は急変していく。
という感じでございます。
「新興宗教の洗脳方法ってこういうのか!」というのがフォーカスされやすい「ビリーバーズ」ですが、メインとなるのは男女3人の心理劇。同じ方向を向いてたはずの3人が徐々に徐々にずれ始め、教えや真理に振り回されていく様子はなんともいません。
「ビリーバーズ」のテーマと表現方法が素晴らしい
オウムで思い出したけど、山本直樹のビリーバーズという漫画が、カルト宗教を描いていて面白いです pic.twitter.com/zBFlazKMrv
— ユウ・ヤヨイ (@kwtymdayo) 2018年7月7日
とある小さなきっかけで不仲になっていく3人なのですが、その心理描写の上手いこと上手いこと。さすが森山塔、じゃなかった山本直樹氏。
車で身を寄せる仕草や足の指の動作で、ここまで心情を表現するのすごいな!マジかよ!と思ったけど、エッチな描写は山本直樹氏の得意分野でしたね。
とくに、ラストシーンの「どこまで行くの?」のセリフに対するアンサーと一枚絵が素晴らしすぎる。こういうマンガって今ないよなぁ。
序盤で副議長が言い放つ「不浄で、猥雑で、希望も価値も生きがいのかけらもない、汚濁に満ちた社会での灰色の生活」という言葉が、この作品全体を通してのテーマとなるのですが、いやぁ。とにかく読んでみてほしい。
いろいろにも解釈の取れるラストシーン。山本直樹氏ご自身のほうから答えも発信されておりますが、まずはそれを見ないで登場人物と一緒に「夢」にまみれてみてください。
「ビリーバーズ」まとめ
はい。それでは今回の「ビリーバーズ」をまとめますと
- やっぱり男女3人の集団はよほどでないとまとまらないよね
- この映画にも近いマンガ描写はやっぱりすげぇ
- 「タイトル買い」って文字のフォントも重要よね
こんな感じでございます。
それにしてもいやに古い感じだなぁと思ったら復刻版だったのね。こういうのの復刻版はいいねー。カバージャケットも新しくなってかっこいいし。
それでは!また!
あ、マンガファンの人は「ビベーラ」もぜひ試してみてね!