なんで音楽を聴くとやる気が上がるの?脳科学でドーパミンを増やす方法【ADHD】
はい!今回は『音楽を聴くだけでやる気がアップする』って事が最新の脳科学の研究で判明したので、そちらを難しい言葉なしでお話ししていこうと思いますお!
- 自分が好きな音楽を聴くとドーパミンが出るのはもう決定
- ドーパミンは「楽しい」だけじゃなくて、夢や楽しさへの「やる気」を出す
- ドーパミンが出やすい音楽の形と聴き方があるよ!
- やる気がアップする音楽はコレだ!
って事をめちゃくちゃシンプルに説明していきますので、みなさまィヨロシク!
それでは!いってみよう!
※今回はちょっと長めの内容なので時間のある時にゆっくり読んでいただくか、めんどくさい人は【読み飛ばしてOK】をガンガン飛ばして読み進めてみてください。
- 「好きな音楽を聴くとドーパミンが出る」のは確定!
- ドーパミンで「好きな音楽を聴いてやる気が出る仕組み」が判明したぞ
- どういう音楽がドーパミンを出して「やる気をアップさせる」のかも判明!
- つまり「好きな音楽を聴いてドーパミンとやる気を出す方法」はこれだ!
- 【発達障害に朗報】好きな音楽を聴いてやる気を出す方法とその仕組みが判明したぞ【ADHDでもドーパミン出すぜ】まとめ
「好きな音楽を聴くとドーパミンが出る」のは確定!
まず最初に伝えておきたいことは
「好きな音楽を聴くとドーパミンが出る」のはもう確定ね!
もう出るんですって!ドーパミンが!
聴く音楽も「クラシックがいい!」とか「こういう曲を聴くべき!」とかは一切関係なく「あなたの好きな曲」を聴くだけ!
「それじゃあどんな曲が『やる気が出る』のか早く教えろよ!」って人は最後の方まで飛ばしちゃって大丈夫ですので一気にスクロールしちゃって!
それじゃあさっそく行きますよ!
ドーパミンで「好きな音楽を聴いてやる気が出る仕組み」が判明したぞ
はい!これが「今までの音楽を聴いてドーパミンが出た時のイメージ」ね!
- 音楽を聴く
↓ - ドーパミン出る
↓ - ドーパミンが「楽しさ」を倍増させる
↓ - 脳みそが「ウッヒャ‼︎」ってなる
↓ - 『音楽って楽しー!』
っていう感じで
ドーパミンが脳みそに『ご飯を食べたりセッ○スしたりドラッグ飲んだ時と同じように』快楽を与えてるんじゃないの?
って思ってたわけですよ、偉い人も。
でも、そんなお猿さんみたいなことじゃないと思うんだけどなぁ。
つって、2018年の12月にこのローラさんが『新しい実験』をしてみたのね。
そしたらその結果が
- 音楽を聴く
↓ - ドーパミンが出る
↓ - ドーパミンが脳みそに
「この音楽と同じくらい楽しいこと、したくない?」って耳元で囁く
↓ - 脳みそが「う、うん///」ってなる
↓ - 「楽しい!」が体験できる事を探したり、行動したくなる
ってことが明らかになったんですよ。
つまり何が言いたいかっていうと、もう一回写真出すけど
好きな音楽を聴いてドーパミンを出すと、ただ「楽しい!」だけじゃなくて
自分がやりたいと思っている
ギターを練習するとか
夢のタメに勉強するとか
ダイエットの為にランニングするとか
あたなの「夢」や「楽しさ」につながる行動を起こす為の『やる気』がアップするよ!
ってことが判明したんですよ!
つまりさ
ADHDの人はこれを上手に利用すれば『脳機能障害』の
- 「遅延報酬障害」
「我慢すれば先にもっといいことがあるから!」と今は我慢して行動が出来ない
これがクリアできるってわけよ!
いや、普通の人にももちろん効果あるんだよ!
すごないコレ?!
【読み飛ばしてOK】もうちょいだけ詳しく知りたい人はこちら!
「仕組みをもうちょっとだけちゃんと説明して!」って人の為に
- 音楽を聴いた時の楽しさはアップしないの?
- なんでやる気がアップするって分かったの?
ってことを、もう少しだけここで説明したいと思いますので急いでる人は飛ばしちゃってね。
音楽を聴いた時の楽しさはアップしないの?
好きな音楽を聴いてドーパミンが出ると、確かに「音楽自体の楽しさ」も増えます。
が、それは食事やセッ○ス、ドラッグとかで起きるような「快楽的ホットスポット」を刺激して出てくる楽しさではないと。
音楽を聴いて出てくる「楽しさ」は、感情が『音楽の流れる時間とともに変化して発生する』もので、そこに関わるのが
「こんなことあったよなぁ」っていう思い出だったり(エピソード記憶)
「あ!ここでサビが来る!」とかいう無意識の気持ちの高ぶりだったり(条件付け)
するわけで、これをドーパミンが作用させて音楽を聴いている時に「楽しい!」と感じるというわけでございます。
なんでやる気がアップするって分かったの?
これに関しては
実験では「音楽と同じような楽しさをもう一度体験したいと思うかどうか」の検証に、音楽を聞き終わった後に「今聴いた曲をあなたは買う?」って質問を被験者にしたようで
その結果
- 2種類の嘘の薬(何の効果もない乳糖)を飲ませた人達と比べて(フラシボ効果の検証)
- 本物の薬(リスペリドン)で「ドーパミンが出ないようにした人」は『曲を購入しなくなり』
- 逆に本物の薬(レボドパ)で「ドーパミンを増やした人」は『曲を購入する人が増加した』
という結果が出たとのこと。
この「聴いた曲を購入する」っていうのは「報酬(○○のために××がしたい)」の行動なので
『ドーパミンの増加によって「楽しい!」につながる行動へのやる気が上がる』ということが判明しましたぜ!
ってことでございます。
ちなみに、ローラさんがまとめた結論は
音楽によって発生するドーパミン放出は
- 「周囲の環境の魅力」と
- 「楽しい」に起因する肯定的な感情へ導かれる様な体験への探究心
を高める可能性があります。
したがって、感情と同様の音楽的快楽の主観的経験は
- 以前に一次報酬で特定された快楽的ホットスポットの関与を通じてではなく
- 動機付け信号および認知評価から生じ得る
ということになります。
引用:Dopamine modulates the reward experiences elicited by music | PNAS
※翻訳は私なのでちょっと違ったらごめんなさい!
ということなんですって。
どういう音楽がドーパミンを出して「やる気をアップさせる」のかも判明!
そんで「一体どういう音楽がやる気をアップさせるか」なのですが、これに関してもひたすらに実験をしている偉い人たちがいらっしゃいまして
この論文を読んでみて分かった「やる気をアップさせる音楽」の条件というのは
- 大前提として「自分が好きな曲」を聴く事が大事
- 歌詞付きの歌が入っている曲
たったこの二つのみ!
クラシックがいいとかそんなのもう全然関係ありません。
自分の好きな曲を好きなだけ聞いてください。
そして、さらに効果をアップさせたいのであれば
- 興味があるし好きだけど、あまり知りすぎていない曲
- 淡々とした曲じゃなくてメリハリある展開の曲
- BGMじゃなくて集中して聴く
この三つを取り入れると、やる気アップ効果がさらにアップするみたいですよ!
【読み飛ばしてOK2】もうちょいだけ詳しく知りたい人はこちら!
はい、それでは先ほど挙げた合計5つのポイントが「なぜやる気をアップさせるのか」を「音楽による強烈な情動として生じる鳥肌感の研究動向と展望」から分かったことで、少しだけ詳しく書きますね。
急いでる人は飛ばしてOKよ!
(こちらの論文では「鳥肌感」という言葉を使用していますが、この記事では便宜上「ドーパミンの放出」と言いかえることにます)
大前提として「自分が好きな曲」を聴く事が大事
これはどの実験の際にも
「実験する側が用意した音楽よりも、参加者が自分で選んだ音楽を聴いた時の方がドーパミンの放出が頻繁に起きた」
との結果が出ているので、間違いなく「自分の選んだ好きな曲」を聴くことがドーパミンを放出してやる気を出すには必要でしょう!
先ほどもお話しした
「こんなことあったよなぁ」っていう思い出だったり(エピソード記憶)
「あ!ここでサビが来る!」とかいう無意識の気持ちの高ぶりだったり(条件付け)
というドーパミンの作用で音楽の楽しさを感じるなら、好みじゃなかったり知らなかったら『どんなに素晴らしいクラシック』を聴いたって「エピソード記憶」も「条件付け」も起きないですしね。
歌詞付きの歌が入っている曲
悲しいラブソングを聴いたりした時も、「切ない!」と心が震えてドーパミン放出が起きるんですけど、この悲しみの「情動(本能的な感情)」は『音響』よりも『物語』による要素の影響が強いとのこと。
悲しい小説や映画を見るのと同じ感じですね。
(悲しいのが好きとか楽しいのが好きとかの好みは別れると思いますが)
なので、音楽にも歌詞がついている方が『音響』以外にも『物語』として心を動かしてドーパミンを放出させてくれる可能性がアップするのでいい!
ということでございます。
興味があるし好きだけど、あまり知りすぎていない曲
こちらも実験結果で
同一の参加者に対して同一音楽を7日間連続して聴取させたとき、3日目まで認められていた鳥肌感の生起が、4日後以降はほとんど認められなくなった。
このことは、親和度が飽和すると鳥肌感が 生起しづらくなることを示すと考えられる。
したがって、高過ぎず低過ぎず適度な親和度がある状態で音楽を聴取するときに、鳥肌感の生起が促進されると推察される。
という結果が出ているのですが、これはなぜかというと
何百回も聴いたような「知り尽くした曲」よりも「ほどよく知っている曲」の方が「この後どうなるの?」など興味が湧くので、曲への集中しやすくなる。
という効果があり、集中しやすくなるとどうなるかというと
また、没入感や集中力の高い状態で音楽を聴取するとき、期待―逸脱の処理が明確に行われると推察される。
つまり
曲を聴いていて脳みそが「あ!次サビだ!」って勝手に予想して(期待)
その後に予想以上に良いサビが登場したり、裏切って間奏になったりすると(逸脱)
あぁん!思ってたのと違うぅ!
ってドーパミンがドバドバ出ると。
このように没入・集中して聴くのためには「知り尽くした曲」よりも「ほどよく知っている曲」の方が良いということですな。
淡々とした曲じゃなくてメリハリある展開の曲
この項目は、今までのアプローチとはだいぶ違う方向からの解釈なのですが
学者さんたちは面白いことをするもんで
「もう、曲のどういう部分がドーパミン出しやすいのか全部音楽をデジタル解析しようぜ」つって190曲もの音楽ファイルの音響信号をデジタルに解析したそうです。
その結果、出てきた共通点は
- 急激に音が大きなる箇所
- 新しい・予期せぬ展開になる箇所
- 音が粗くなって不協和音が生起する箇所
- 音が高くなる箇所
という「一体何を言ってるんだ君は」な結果なんですけど、これでも私20年くらい音楽かじってましたので私なりに解釈すると
- 急激に音が大きなる箇所
⇨だいたいサビとか一番の見せどころは音がデカいよね - 新しい・予期せぬ展開になる箇所
⇨Bメロから無音(ブレイク)とかの手法でサビに行くと効果出そうじゃない? - 音が粗くなって不協和音感が生起する箇所
⇨サビの瞬間はどんな曲でもほぼシンバルが入るから「音は粗くなる」し、周波数波形は統制の取れてないものになるから「不協和音感」が出る("感"なのが重要) - 音が高くなる箇所
⇨同じくサビはシンバルも入るし(大体7000khz以上の高音が出る)、どのメインパート(ボーカル含む)もほとんどが『歌い上げる』から音階も上がって他の展開と比べて高音が出る
で、こういう条件をクリアする曲を簡単にいうと『メリハリのある曲』ではないかと。
例えば
「前奏からピアノとボーカルでしっとり聴かせてサビはバンドサウンドでドカーン!」
みたいな曲とかですね。
とはいえ、これはあくまで統計なのでそこまで気にしなくても良いかも。
BGMじゃなくて集中して聴く
これは「あまり知りすぎていない曲」の時と一緒なんですが
BGM として聴取するときのように、音楽聴取に対する没入や集中が欠損している場合には、音楽的事象に対する期待が生じないと考えられるが
音楽を聴取することに専念しており、没入感や集中力が高い場合には、急激に音が大きくなることや音楽展開の変化に関して期待―逸脱の処理が促進 されると考えられる。
とある通り、BGMじゃなくて音楽だけをちゃんと聴いた方が「期待―逸脱」の効果が出やすいですよってことですね。
とは言いつつ、もちろんBGMで音楽を流すことも「やる気アップ」につながる事なのでBGMをやめる必要はありませんので音楽は止めないでね!
つまり「好きな音楽を聴いてドーパミンとやる気を出す方法」はこれだ!
さぁ!それではどういう風に好きな音楽を聴いたらやる気がアップするのかというと!
私が考えたメチャクチャドーパミンが出ちゃいそうな聞き方は
- 自分が大好きなアーティストの
- 歌が入っているお気に入りの曲の
- カバーバージョンの楽曲を
- 散歩や移動中に聴く
これが最強な気がしますけどどう思いますみなさん?
いや、これだ!って言っておきながら弱気でごめんだけどさ。
でもこれだと
- 大前提として「自分が好きな曲」を聴く事が大事
⇨1.自分が大好きなアーティストの - 歌詞付きの歌が入っている曲
⇨2.歌が入っているお気に入りの曲の - 興味があるし好きだけど、あまり知りすぎていない曲
⇨3.カバーバージョンの楽曲を - 淡々とした曲じゃなくてメリハリある展開の曲
これは曲によるな! - BGMじゃなくて集中して聴く
⇨4.散歩や移動中に聴く
ほとんどクリアしてると思うんですけど!
一個だけちょっとアレだけどさ!
だめですか!?
試しにこういうのを聞いてみてはいかがだろうか!
じゃあ例えばどんなのだよ!
っていうとさ。
若者はこの曲を知ってるだろう!
さんざんクラブでもラジオ(死語)でもYoutubeでも聴いただろう!
あとおっさんはこの曲ならわかるだろう!
映画とか観たり金曜ロードショーでも流れたよな!
こういう事だよ!
Closer - Retro '50s Prom Style Chainsmokers
I Don't Want To Miss A Thing - Aerosmith (1920s Brass Band Cover)
女の子ならこれはどうよ!
いやこれ知ってんのはもう女の人か!
どんまい!
と、もしこの3曲を知ってる人がこのアレンジを聴いて『心がザワついた』なら成功してると思うんだけど、どうかね??
多分、今ブログ見ながら聴いてくれてたなら「音楽に集中」して聴いてくれてると思うし。
えー、皆様のご感想を、心よりお待ちしております。
「ぶっちゃけ意味わかんなかった!」とか
「曲を聴いて心が震えてあっはん!」とか
なんでも良いので、是非是非ツイッターでもコメントでもなんでもお気軽に言ってください。
おじさん、ガンバってこのブログで曲を集めて紹介するからよ!
みんなでドーパミン出して夢に向かって突っ走ろうぜ!
【発達障害に朗報】好きな音楽を聴いてやる気を出す方法とその仕組みが判明したぞ【ADHDでもドーパミン出すぜ】まとめ
はい!というわけで、今回はかなり長い記事になりましたが、皆様にちゃんと私の伝えたかったことが無事に伝わったのでしょうか。
マジで心の底から不安でございます。
まとめますと
- 自分が好きな音楽を聴くとドーパミンが出るのはもう決定
- ドーパミンは「楽しい」だけじゃなくて、夢や楽しさへの「やる気」を出す
- ドーパミンが出やすい音楽の形と聴き方があるよ!
- 私はあのカバー聴くとやばいんだけどみんなヤバくないの?
という事でございました。
そして「カバー曲聴いたけど心全然震えないしドーパミンも出ねぇぞ!」って人。
ちょっとマジでツイッターでいいから一声かけてよ。
マジであんたが心震える曲ちょっと探そうぜ。
それと今回この記事を書くにあたり、脳神経学に全くど素人の私の相談を快く受けていただき、本当に優しく対応してくださいました『しらたま』様!
私は脳の仕組みを理解する方から攻めようかなと思って今調べてます。
— しらたま (@L7kYDYUG6wYKDgW) October 2, 2019
心理学より脳科学の方が近道かもと。
あと、ADHDの方は右脳寄りなのかなぁとか考えてます。
"全能感"の正体は過剰な"ドーパミン分泌"なのか? ドーパミンと「自分は優秀」錯覚! - AdhocBloghttps://t.co/pW20TiyyWq pic.twitter.com/3sNueF6ffO
……愛してるぜ。
それでは、最後に参考にさせていただいたサイトと論文を載っけて今回は終わり!
「こういう系の音楽が良いだけど探してくんね?」っていうのも気軽に言ってね!
楽しそうなら探すから!
それじゃ!また!
【追記】ドーパミンの出る音楽をお届けする【ベストヒット・ドーパミン】始めました!
時代を彩る名曲たちの「ハイクオリティなカバー曲」のみを厳選してお届けしているので、よかったら聴いていってみてください!